血中コレステロールが高いと産後うつのリスクが低い|富山大学

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた医学博士の けんぞう です。

今日も科学的根拠に基づいた精神疾患関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

新型コロナの流行で産後うつ病が倍増しているとの報道がありますが、

妊産婦の10人に1人が産後うつを患うと言われ、

産後うつ病での自殺する産婦が多いことから厚生労働省でも大きな問題としています。

 

 

 

 

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産後うつをコレステロール値で予測できる|富山大学

 

妊娠中の女性のコレステロール値の変化から、出産後のうつ症状の発症のしやすさを予見できる可能性があることが、富山大学の研究チームによって初めて確認されました。
研究チームは産後うつになりやすい人を早期に把握し、サポートにつなげられる可能性があるとしています。

 

 

詳しく見る ⇒ 富山大学プレスリリース

 

研究グループは、

妊娠中の約7万2,000人を対象に,

  • 妊娠中のコレステロール値
  • 産後のうつ症状

の関連性について分析しました。

 

 


その結果、

妊娠中にコレステロール値が上昇した妊婦では産後うつ症状の割合が10%低い

ことが確認されたのです。

 

研究グル-プは、

妊娠中のコレステロール値の上昇によって不安を和らげる作用のあるセロトニンが充分に分泌されたためだと解釈しており、

将来的に妊娠中のコレステロール値を測定することによって早期に産後うつを予期してサポートにつなげられる可能性があるとしています。

 


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産後うつにならないために食生活を見直す

富山大学の研究グループは、

コレステロール値が高い妊婦ではセロトニンが充分に分泌されたためだ

と解釈しています。

 

ご存じのように、

セロトニンは脳内の神経伝達物質で精神の安定や安心感などをもたらす作用があり、

トリプトファンなどの必須アミノ酸とビタミンB類により作られることから、

 

 

 

うつ病の改善にはトリプトファンの多い食事が有効だといわれています。

 

さらに、

愛媛大学の研究グループは、

妊娠中の牛乳摂取には産後うつ病の予防効果があり産後うつ病は牛乳で予防できる

と発表しています。

 

また、

サッポロビールは、

乳酸菌はセロトニンを増やす

ことからうつ病の改善に効果があるとしています。

 

さらには、

  1. 緑茶やコーヒーのうつ病の予防効果
  2. ヨーグルトなどのプロバイオティクスの有効性

などの効果も明らかになっており、

うつ病は生活習慣病で食べ物が原因

だとまでいわれているのです。

 

産後うつは、出産の疲れ育児のストレスなどが誘因になるのですが、

そのは背景には食生活の乱れもあるようです。

 


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まとめ

富山大学の研究グループは、コレステロール値が高い妊婦では産後うつのリスクが低いという研究報告をしました。

コレステロールが高い妊婦では精神の安定性を保つセロトニンが充分に分泌されているのではないかと推察しています。

うつ病には食生活も大きく関与していることが分かってきています。

産後うつを防ぐには妊娠中や主産後の食生活の見直しも有効のようです。

 

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