孤食ではうつ病のリスクが高いのでコロナでも要注意です

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた医学博士の けんぞう です。

今日も科学的根拠に基づいた精神疾患関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

コロナの感染拡大が止まりません。

  • 外出を避ける
  • 人混みに行かない
  • 食事は独りで食べる

などと奨励されていることから、

孤食をする人が増えています。

 

 

しかし、

一人暮らしで食事をしている人ではうつ病のリスクが高い

ことが報告されているのです。

 

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一人暮らしで食事をしているとうつ病のリスクが高い

高齢化が進んで独居(一人暮らし)老人も年々増えています。

また、コロナの感染拡大で三密を避けるということで、

  • 孤食
  • 黙食

が奨励され、家族との団らんもなく、寂しく食事を摂る人も増えています。

 

東京大学の研究グループは、

一人暮らしで食事をしている人はうつ病のリスクが高い

という研究結果を発表しました。

 

Eating alone and depression in older men and women by cohabitation status: The JAGES longitudinal survey

 

詳しく見る ⇒ 原著論文(Age Ageing)

 


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研究グループは、

2010~2013 年に行われた日本老年学的評価研究に参加した65歳以上の高齢者について、

孤食とうつ病の発症」について解析したのです。

 

2010年時点でうつ症状がない、

  • 男性 17,612名
  • 女性 19,581名

について、

3年後のうつ病の発症について調べたところ、

 

男性では、ひとり暮らしで孤食をしていると同居に比べてうつ病の発症が2.7 倍高い

女性では、一人暮らしや同居にかかわらず孤食をしていると1.4倍うつを発症しやすい

 

ということがわかったのです。

 

コロナの孤食ではうつ病のリスクが高い

 

研究グループは、

男性では独居で孤食はうつ病の発症リスクとなる可能性があり、

女性では同居しているにも関わらず孤食であればうつ病のリスクが高い可能性がある、

と結論しています。

 


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まとめ

東京大学の研究で、一人暮らしの孤食ではうつ病のリスクが高いことが明らかになりました。

コロナの感染で三密を避けるため孤食をしている人も多いのですが、

うつ病にならない様に気分転換も重要です。

 

 

 

 

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