腸内細菌の移植でうつ病の治療

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた医学博士の けんぞう です。

今日も科学的根拠に基づいた精神疾患関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

うつ病と腸内細菌は密接な関係にあることはご紹介してきましたのでもうご存じでしょう。

カルピスには善玉菌といわれる腸内細菌が多いため

カルピスはうつ病に良い

ヨーグルトをよく食べるとうつ病にならない

といわれているのですが、

腸内細菌とうつ病の関係は科学的にも明らかにされつつあり、

カルピスやヤクルトはうつ病に良い

ということは間違いのないことのようです。

一般財団法人・腸内フローラ移植臨床研究会は、

腸内細菌とさまざまな疾患についての研究を行っているのですが、

世界初のうつ治療における腸内フローラ検査解析法

を発表し、クラウドファンディングを開始しました。

 

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腸内細菌の検査でうつ病の治療効果を判定

一般財団法人・腸内フローラ移植臨床研究会は、

腸内細菌の移植の研究と開発および臨床研究により各種疾患を治療しようとして設立された組織で、

臨床医が中心となって「腸内細菌叢移植(糞便微生物移植)」という新しい治療の確立に取り組んでいます。

 

私たちの腸の中には100種類以上、100兆個、重さにすれば1~1.5kgにもなる腸内細菌が住んでおり、

腸内細菌叢といわれるのですが顕微鏡で見るとお花畑のように見えることから腸内フローラとも呼ばれるのです。

今回は簡単に腸内細菌といわせてもらいます。

 

 

腸内細菌には大きく分けて、

  1. 善玉菌 : 私たちの心身の健康に寄与する
  2. 悪玉菌 : 私たちの心身の健康を害する

があるのです。

 

私たちの心身の健康に寄与する善玉菌は、乳酸菌やビフィズス菌などで、

がんやうつ病などの発症に大きく関わっていることが明らかになりつつあるのです。

 

 

腸内フローラ移植臨床研究会は、

世界で初めて

うつ病の治療における腸内フローラの検査解析法を確立

し、さらに研究をすすめるためにクラウドファンディングを開始したことを発表しました。

 

詳しく見る ⇒ プレスリリース

 

これまでの腸内細菌の解析法では腸内細菌の種類や数を評価することしかできなかったのですが、

新しい解析法では、

腸内細菌の働きを分析してレーダーグラフ化することによって、

それぞれの疾患の改善方法をも明らかにすることができるそうです。

 

今回開始したクラウドファンディングで資金を募り、

より効果のある治療法や治療の効果判定に役立てようというのです。

 


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腸内細菌の移植でうつ病を治療

カルピスはうつ病に良いとか、

ヨーグルトをよく食べるとうつ病にならないといわれるのは、

 

ヤクルトやヨーグルト、カルピスなどはプロバイオティクスといわれ、

これらの摂取によって腸内の善玉菌が増えることが明らかになっており、

ヤクルトは、善玉菌が少ないとうつ病になることを発表しています。

 

カルピス、ヤクルト、ヨーグルトなどの摂取よりもより積極的に善玉菌といわれる腸内細菌を増やそうというのが、腸内細菌移植なのです。

腸内細菌移植は便微生物移植ともいわれ、

字のごとく、

便の微生物を移植するのです。

 

ウンチの微生物を移植、、、

 

便微生物移植は、 世界中で研究されており、 国内の医療施設でも実際に行われています。

 

便微生物移植が有効な疾患としては、

  • 潰瘍性大腸炎
  • クローン病
  • 過敏性腸症候群
  • 精神疾患(うつ病、躁うつ病、パニック障害など)
  • 糖尿病(Ⅱ型)
  • 高血糖・脂質異常症・高血圧
  • アトピー・アレルギー

などが分かっています。

 

腸内フローラ移植臨床研究会では、

移植菌液の精製に使う水や腸内細菌のブレンド比率などに関する特許も有しており、

腸内フローラ移植臨床研究会に所属する医療機関での移植治療を行っています。

 

腸は第二の脳

腸内細菌は私達の生命維持に重要な働きをしているのですが、

最近の研究によって、

脳と腸は「脳腸相関」にあることが分かっています。

 

  • 脳が緊張すると腸の調子が悪く腹痛や下痢なる
  • 腸の調子が良いと脳がリラックスして熟睡できる

など、ストレスが多い現代社会では脳腸相関の重要性が見直されているのです。

善玉菌が少ないとうつ病になるようですからヤクルトが有効です

 

腸内細菌がうつ病とが密接な関係にあるのは、

前にもお知らせしたように、

カルピスやヤクルトなど、プロバイオテクスといわれる食品には善玉菌を増やし、

ストレスを緩和するセロトニンを作る働きがあるからなのです。

うつ病に併発する不安障害には発酵食品が良い

 

詳しく読む ⇒ プロバイオテクスはうつ病に良い

 

カルピスはストレスや不眠を解消しうつ病に良いということは科学的に証明されていますし、

サッポロビールは乳酸菌はセロトニンを増やすことを明らかにしています。

 

腸内細菌の善玉菌を増やすのは、納豆や味噌などの発酵食品も有効なのです。

アメリカの研究グループは、

  • 発酵食品をたくさん食べると不安障害が少ない
  • 神経質な人ほど発酵食品の効果がある

と報告しています。

 

あなたは、うつ病の予防や改善に効果がある発酵食品をたくさん食べていますか?

 


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