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    Categories: うつ病の食事療法

医者が薦めるうつ病に良い食事

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた医学博士の けんぞう です。

今日も科学的根拠に基づいた精神疾患関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

最近は精神科の医者によるうつ病と食事に関する本が次々と出版されています。

 

抗うつ薬を服用すれば「一時的に症状が緩和される」のですが、

「薬を止めてしまえば再びうつ症状が現れる」ということは昔から分かっていたのですが、

最近は精神科医も「うつ病は薬だけで治らない」ということをはっきり言うようになりました。

 

そうすると、製薬会社で抗うつ薬の開発に励んできた私の立場は、、、なのですが、

私だけでなく、抗うつ薬を開発しているほとんどの研究者は「精神疾患は薬だけでは治らない」ということは認識していました。

でも、うつ症状がひどいときにはどうしても抗うつ薬は必要なのです。

 

さて、先日は精神科医の藤川徳美氏が1月末に出版した「薬に頼らずうつを治す方法」という本をご紹介しました。

藤川氏は「うつ病を改善する食事は1日3個のタマゴが良い」と薦めているのですが、

 

今日は、精神科医の宮島賢也氏の「うつが消える食事」をご紹介しましょう。

 

 

 

医者がすすめるうつ病にお薦めの食事

今日ご紹介するのは、

精神科医の宮島賢也氏が書いた、

 

薬を使わず 自分のうつを治した精神科医の

「うつが消える食事」

という本です。

 

 

実は以前にも「食事を変えればうつ病が治る」というタイトルでご紹介したのですが、

余り読まれていないようなので、再度ご紹介しようと思ったのです。

 

 

この本を書いたのは精神科医の宮島賢也氏で、現在は東京の日本橋にあるYSこころのクリニックの院長をされています。

 

本には、

「薬を使わず自分のうつを治した精神科医の、、」とのサブタイトルがついていますが、

 

宮島氏は、

防衛医科大学を卒業した後の研修医時代にうつ病を患い

7年間にわたって服薬を続けながら精神科医としての診療をおこなっていたのですが、

 

自分の経験から「うつ病は薬では治らない」ということを身をもって経験し、

  1. 食生活の改善
  2. 人間関係の改善
  3. 潜在意識の改善

をおこなうことによってうつ病を克服することの成功しているのです。

 

 

そして、特に食事の改善が重要であるとしてこの本を出版したのです。

 


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水をたっぷり飲んで体に毒を溜めない

宮島氏が自身でおこなった「うつ病における食事の改善」では、

  1. 体に毒を溜めない
  2. 腸内環境を整る
  3. 脳の栄養不足を改善

ということがポイントだったと述べています。

 

うつ病を改善する食事の第一のポイントは、体に毒を溜めないことです。

私たちは、どんなに気を付けていても微量の有機化学物質や有害ミネラルなどを体内に取り込んでしまっているのです。

魚に凝集される有機水銀、古い水道管からのニッケル、缶詰や鍋のアルミニウム、タバコの煙など、知らないうちうちに取込み、体内に蓄積してしまっているのです。

 

宮島氏が実践したのは、

  1. 玄米を食べる
  2. 果実と生野菜をたくさん摂る
  3. 水を大量に飲む

という食生活です。

 

体に溜まってしまった毒を出すために、

食物繊維の多い玄米や野菜をたくさん摂ると同時に、

大量の水を飲むことを薦めています。

 

体重の1/30の水、宮島氏は1日に5リットル以上も飲んだそうです。

 

成人が尿や大便、汗などとして体外に出す水分量は2~2.5リットルですから、

デドックスではそれ以上の水を飲む必要がありますが、

最低でも2リットルの水を飲む必要があるといいます。

 

腸内環境を整える

腸内環境を整えるについては、このサイトでは何回もお知らせしたのでご存じだと思いますが、

お腹の調子が悪いとうつ病が悪化する

ことはあなたも身をもって感じていることだと思いますが、

 

カルピスなどのプロバイオティクスはうつ病に良い

カルピスやヤクルトはうつ病に良い

カルピスはうつ病に良い

ヨーグルトをよく食べるとうつ病にならない

 

などに書きましたが、

腸は第2の脳とも言われるほど脳と腸は密接な関係にあり、

 

腸内環境を整えれば脳の健康を取り戻せるのです。

 

腸内環境を整えるには善玉菌を増やせる乳酸菌を含むヨーグルトなどを食べることですが、

宮島氏が薦めるのは味噌汁です。

日本の伝統的な発酵食品でsる、

  • 納豆
  • 味噌
  • 醤油
  • ぬか漬け

などは腸内環境を整える作用があるのです。

宮島氏は、

毎朝、一杯の味噌汁を食べるだけでうつの症状改善に効果がある

と書いています。

 


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脳の栄養不足を改善

宮島氏が玄米と菜食を薦める理由はデドックス効果もあるのですが、

  • 脳に栄養を与える

という効果が期待できるとしています。

 

脳のエネルギー源は糖ですが、

血糖値が低下すると、

  • 脱力感
  • 疲労感
  • 不安感

などが高まり、うつ症状に陥ってしまうのです。

 

脳の低血糖を予防するためには、

白米、うどん、ラーメン、砂糖、炭酸飲料などをできるだけ控え、

主食を玄米に変えて脳にエネルギーを安定供給することが大切なのです。

 

 

この他にも、脳を元気にする食品として、

  • ビタミンC
  • カルシウム
  • レシチン
  • 亜鉛
  • DHA、EPA

などを多く含む食材が紹介されています。

 

まとめ

宮島氏の本では、

薬にばかり頼らず、あなたの持つ自然治癒力を最大限に引き出してうつ病を克服する方法を紹介しています。

人間には、体や心の不調や病気を自動的に修正する自浄能力があるのです。

 

うつ病などの精神的な疾患は腸と密接な関係にあり、

食生活を改善することにその自浄能力が高まるのです。

 

朝一杯の味噌汁を飲む

こんな簡単なことでも良いのです。

 

 

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