新型コロナの流行で産後うつ病が倍増している

ご覧になっていただきありありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で精神疾患の新薬の研究開発を行っていた医学博士の けんぞう です。

今日も科学的根拠に基づいた精神疾患関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

先日は、うつ病の原因はウイルス感染なのか という論文をご紹介しました。

ヘルペスウイルス6Bという影響だというのです。

 

ヘルペスウイルス6Bというのは子供の頃に多くのヒトが感染するウイルスで、

現在大流行している新型コロナウイルスとは全く別のウイルスなのですが、

新型コロナの流行で産後うつ病が急増しているというのです。

 

新型コロナウイルスと産後うつ病とはどんな関係なのでしょう。

 

Sponsored Link

 

新型コロナの流行で産後うつ病が倍増した理由

 

産後うつ病は、産後うつ病での自殺する産婦が多いことから社会問題にもなっていおり、

出産後の母親が陥りやすいうつ病で、出産後の母親の10人に1人がなるともいわれ、産後うつは産後2週までが要注意といわれます。

 

その産後うつ病が新型コロナウイルス感染の影響で2倍以上に増えているというのです。

 

産後うつ病の可能性がある女性は24%

 

コロナウイルスで産後うつが急増

 

詳しく見る ⇒ NHK NEWS Web

 

これは、筑波大学の松島准教授と子育て関連のアプリ提供企業であるカラダノートとベビーカレンダーの調査で明らかになったものです。
この調査は今月10月におこなわれたもので、

 

産前産後の女性を対象に、

エジンバラ産後うつ病質問票により過去1週間の心理状態を調べたのです。
その結果、

出産後1年未満の母親2,132人のうち、

産後うつ病の可能性がある女性は24%

もいることが分かったのです。

 

産後うつ病に悩むのはあなただけではないでもお知らせしたように、

出産後の母親の10%程度が産後うつ病に陥っている

と言われているのですが、その2倍以上に増えていることが判明したのです。

 


Sponsored Link

 

新型コロナの流行で産後うつ病が増えた理由

どうして新型コロナ感染流行で産後うつ病が2倍も増えたのか、

 

研究グループは、

 

新型コロナウイルスの影響で、

  1. 人との触れ合いや外出の機会が極端に減少
  2. 収入の落ち込みなどの経済的不安

などが影響しているとみています。

 

アンケートでは、

感染が気になって外出するのが怖くて育児の相談もできません。
何に対しても不安で、突然涙がこぼれてきます。

 

退院までずっとマスクをつけ、他のお母さんと会話もできず、
育児への不安、誰とも話せず1人でいる不安、コロナへの不安が重なり、全く眠れませんでした

 

感染が気になり外出することもできず、
孤独に1人で子育てに追われています。

 

など新型コロナの流行で「孤立」が産後うつ病が急増しているのが原因のようなのです。

 


Sponsored Link

 

まとめ

近年産後うつ病が増えている理由として、

核家族化

が上げられています。

 

かつては、

  • 親と同居
  • 祖父母と同居

というのが普通で、

育児を経験した母親や祖母が近くにいて手助けやアドバイスのあるのが普通でしたが、

 

近年では、

夫だけとの暮らしで、夫も仕事で家に居ないため、

育児の不安に対するアドバイスが得られず、ストレスも溜まるのです。

 

ある研究によると、人と会う機会が多いとうつ病を予防できたという報告もあるのです。

 

マスクをしての公園などでの会話では新型コロナの感染リスクは低いですから、

ママさん仲間との会話を楽しむのは産後うつ病の予防に有効です。

 

しかし、

SNSの使用時間が長い高校生はうつ病のリスクが高い

スマホの使いすぎはうつ病になる

という報告もありますから、スマホでのSNSは最小限にした方が良さそうです。

 

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ