SNSの使用時間が長い高校生はうつ病のリスクが高い

​ご覧になっていただきありありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で精神疾患の新薬の研究開発を行っていた医学博士の けんぞう です。

今日も科学的根拠に基づいた精神疾患関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

アメリカのピッツバーグ大学の研究グループは、

スマホの使いすぎはうつ病になる

という研究論文を発表していますが、

 

SNSの使用時間が長い高校生はうつ病になりやすい

 

カナダの研究グループは、

SNSの使用時間が長い高校生はうつ病のリスクが高い

という研究結果を報告しました。

 

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高校生でSNSの使用時間が長いとうつ病のリスクが高まる

スマホの使いすぎはうつ病のリスクを高めるということはこれまでにもいくつかの研究報告があるのですが、

 

カナダの聖ジャスティン病院の研究グループは、

10代でSNSの使用時間が多いとうつ病のリスクが高まる

との研究結果を発表しました。

 

Increases in social media use and television viewing associated with increases in teen depression

Changes in adolescent social media use and television use predict increases in symptoms of depression.

 

くわしく読む ⇒ プレスリリース

 

SNSとはSocial Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の略で、

社会的な繋がりを作り出すサービスのことですが、

具体的には、

  • LINE
  • Facebook
  • Twitter
  • YouTube
  • Instagram

のようなものです。

 

 

研究グループは、

  • 12~16歳のティーンエイジャー 4,000人

を対象に、

  1. SNS
  2. テレビ
  3. ビデオゲーム
  4. コンピューター

使用時間とうつ症の兆候を、

4年間に亘って追跡調査したのです。

 

12~16歳ですから、中学生から高校生の年代です。

 

その結果、

 

  • SNSの使用時間が長い中学生や高校生ではうつ病の兆候が多い
  • テレビ視聴時間が長い中学生や高校生ではうつ病の兆候が多い

ということが明らかになったのだそうです。

 

ただし、

ビデオゲームやコンピューターの使用時間とうつ病の兆候には関連が認められなかったそうです。

 

 


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FaceBookの使いすぎはうつ病のリスクが高まる

このサイトでも、

スマホの使いすぎはうつ病になる」で紹介したように、

スマホでのFaceBookなどのSNSの使用時間が長いとうつ病のリスクが高まることについてはいくつかの報告があります。

 

 

 

ミシガン大学の研究グループは、

FaceBookの利用は若者の主観的幸福感を低下させる

という研究論文を発表しています。

 

FaceBookを利用すればするほど幸福感が低下するというのです。

 

うつ病の予防では「他の人と比較をしない」ということが重要なのですが、

  • 他の人は楽しいのに自分は苦しい
  • 他の人は幸せなのに自分は不幸

というように、

  • 自分だけが苦しい
  • 自分だけが不幸

というような落ち込んだ気分になってしまうのです。

 

うつ病の予防では「他の人と比較をしない」ということが重要なのです。

 

 

 


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まとめ

現代社会ではスマホは日常生活に欠かせないモノになっています。

電話をかけるだけでなく、メールや検索そして道案内など非常に便利ですが、

スマホの使いすぎはうつ病になるということを頭に入れて下さい。

 

しかし、スマホが悪いわけでもなく、SNSのFaceBookなどが悪いわけではないのです。

SNSで「他の人と比べてしまう」ことがうつ病のリスクを高める可能性があるのです。

 

スマホは便利な機械ですし、ポケモンGoはうつ病に良い効果があることも分かっています。

うつ病を治したいならスマホを止めてみたらいかがでしょうか?

 

 

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