定年退職後のうつ病は荷おろしうつ病です

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた医学博士の けんぞう です。

今日も科学的根拠に基づいた精神疾患関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

定年退職を迎えて、

さあこれからのんびりと趣味や休息に、ホットする人が多い中、

定年退職後にうつ病になってしまう人も少なくないのです。

 

私の友人も、退職後は趣味の園芸を楽しむといっていたのですが、

退職後のわずか数カ月目にうつ病で入院してしまったのです。

 

うつ病の多くの原因には、

  • 仕事上の人間関係
  • 仕事上のトラブル
  • 仕事の激務

など、うつ病の原因には仕事が大きな要因になっているのですが、

定年退職後のうつ病は荷おろしうつ病といわれます。

どうして定年退職後にうつ病になる人が多いのでしょうか?

 

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定年退職後のうつ病は荷おろしうつ病

うつ病の原因は「仕事のストレス」が最も多いといわれています。

しかし、「仕事のストレス」がなくなるはずの定年退職後にうつ病に陥ってしまう人も少なくないのです。

 

私たちの人生の中で何回か達成感を感じてホットする時があります。

例えば、

  1. 子供の自立
  2. 子供の結婚
  3. 家の購入
  4. 定年退職

などがあります。

 

こんなときには、何かしらの達成感を感じると同時に、

緊張感が消えてホットするものです。

 

しかし、

この達成感を感じて緊張感が消えた「気持ちの空白」がうつ病を引き起こす原因になってしまうのです。

 

定年退職後の荷おろしうつ病とは

ストレスはうつ病の原因になりますが、

ストレスが一気になくなってしまうこともうつ病の原因になってしまうのです。

 

上に書いたように、

定年退職後には好きなことをしながらのんびり暮らそうと思っていたはずなのに、

定年退職後の直後に体調を崩してうつ病になってしまう人も多いのです。

 

定年退職後には、

仕事のストレスから解放されるのですが、

毎朝の通勤もなくなるために生活のリズムが変わります。

 

毎朝きちんと同じ時間に起きて朝食を摂っていたのが、

  • のんびりと寝過ごす
  • 朝食を抜いてしまう

というよにせいかつのリズムが乱れると、

自律神経のバランスが崩れてうつ状態に陥る場合が多いのです。

 

そして、定年退職で仕事から解放されてホットしたときに陥ることから「荷おろしうつ病」と呼ばれるのです。

 


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定年退職後に荷おろしうつ病にならないためには

過度のストレスは心身に悪影響をあたえ、胃潰瘍などの消化器疾患やうつ病などの精神疾患を引き起こしますが、

適度のストレス、すなわち緊張感は体や精神面に良い影響を与えなくてはならないストレスです。

 

定年退職して仕事がないからといって、

夜はm

  • 遅くまでの深酒
  • 夜遅くまでのテレビ鑑賞

 

 

そして朝は、

  • いつまでもパジャマ姿で過ごす
  • テレビを見ながらダラダラとした朝食
  • 朝食を食べない

など、

サラリーマン時代はできなかったことをして幸せを感じることも多いでしょう。

 

このような生活リズムの乱れが荷おろしうつ病を産み出すのです。

 

学生や若いサラリーマンが、

  • 夏休み明けに登校できなくなる
  • 大型連休明けに出社できなくなる

というようなことと同じなのです。

 

3つを守れば定年退職後の荷おろしうつ病にならない

荷おろしうつ病にならないためには次の3つのことに注意してください。

  1. ココロに空白を作らない
  2. 孤独にならない
  3. 老後を心配しすぎない

 

頑張ってきた目標を達成すると虚脱感におちることが多いと思います。

一時は緊張から解放されてのんびりすることは良いのですが、

のんびりが長く続くと虚無感に変わってしまうのです。

一段落したらのんびりしながらも、さて次は何をしようかと次の目標を立ててください。

 

 

うつ病の原因には人間関係のトラブルが挙げられるように、人との関わり合いはストレスを伴うものです。

しかし、人とのふれいあは適度な緊張感を生み、精神状態にも良い影響を及ぼすのです。

人間は独りでは生きていけないのです。

人とのトラブルを避けたいからといって、孤独になってはいけません。

定年退職後も親しく付き合える友人を作っておく必要があります。

 

定年退職まで頑張って突っ走ってきた人は余り老後のことを心配する暇もなく過ごしてきた人です。

しかし、定年退職して時間を持て余すようになると老後のことが心配になり出します。

さらに、やり遂げた後の虚無感も加わって必要以上に老後のことが心配になってしまうのです。

老後の健康、老後の生活資金、定年退職後には様々な心配ごとが持ち上がってきますが、

必要以上に先走って心配しないことです。

心配ごとの9割は起こらないでも書きましたように、心配は心配ごとが起こってから心配すべきなのです。

 

まとめ

荷下ろしうつ病は定年退職後ばかりではありません。

 

荷下ろしうつ病に気を付けなければならないのは、

  1. 定年退職後に再就職しない
  2. 大きなプロジェクトが終わった
  3. 忙しい部署から閑な部署に変わった

というような場合や、

 

  1. 子供が家を出た
  2. 子供が結婚した
  3. 長年の夢の持ち家を購入した

という場合にも荷下ろしうつ病に注意する必要があります。

 

荷下ろしうつ病は過度な緊張から解放されホットしたときに起きることが多いのです。

 

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