インスタグラムの投稿写真でうつ病を診断する

インスタグラム(Instagram)を利用していますか?

インスタグラムは写真の共有のSNSで利用者数が急増しています。

インスタグラムは、FaceBookやTwitterとは異なり、文章ではなく写真を投稿するのです。

国内でも若い世代を中心にインスタグラムの利用者が急増しているのですが、

インスタグラムの投稿を用いてうつ病を診断することができるというのです。

うつ病患者の撮影した写真にはある特徴があるのだそうです。

 

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若い人でインスタグラムのユーザーが急増

世界4大SNSというのがあります。

LINE、FaceBook、Twitter、Instagramです。

 

4大SNSの全世界での月間ユーザー数は、

  1. LINE : 2.17億
  2. FaceBook :  20億
  3. Twitter :  3.28億
  4. Instagram :  7億

だそうです。

 

インスタグラムは2010年10月に開始された写真投稿の無料サービスですが、

その成長には目をみはるものがあり、2015年6月のユーザー数は810万人にすぎなかったのですが、

現在では7億人と4大SNSの中で最も多くのユーザー数を獲得しています。

 

日本における4大SNSの月間ユーザー数は、

  1. LINE : 7,000万
  2. FaceBook :  2,700万
  3. Twitter :  4,000万
  4. Instagram :  1,600万

と、

国内のインスタグラムの利用者数はまだ少ないのですが、

国内においても10代、20代、30代を中心に爆発的にユーザー数が増えています。

 


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インスタグラムの投稿写真でうつ病を診断

インスタグラムは写真を投稿して共有する無料のサービスなのですが、

インスタグラムに投稿した写真でうつ病が診断できる

というのです。

 

それも、

診断の確率は専門の精神科医よりも2倍も高い

のだそうです。

 

この研究は、アメリカのバーモント大学の研究グループがおこなったもので、

EPJDeta Scienceというコンピューター科学誌に2017年8月7日号に発表されました。

Christopher M Danforth

Instagram photos reveal predictive markers of depression.

Using Instagram data from 166 individuals, we applied machine learning tools to successfully identify markers of depression. Statistical features were computationally extracted from 43,950 participant Instagram photos, using color analysis, metadata components, and algorithmic face detection.(omission)   These results suggest new avenues for early screening and detection of mental illness.

詳しく読む ⇒ 原著論文(EPJ Data Science)

 

研究グループは、

  1. インタネットで募集した、“投稿写真で精神状態を分析する実験”に参加したボランティア166人を対象に、
  2. 166人がインスタグラムに投稿した4万3,950枚の写真を、
  3. 人工知能(AI)で分析したのです。

なお、参加した166人のブランティアのうち71人が過去3年間の間にうつ病と診断されていたのだそうです。

 

 

その結果、

 AIは70%の確率でうつ病患者を特定した

のだそうです。

 

精神科医がうつ病患者が書いた絵や写真からうつ病と診断する確率は42%

だといわれているのだそうですから、

 AIはインスタグラムの投稿写真から精神科医の2倍の確率でうつ病を診断した

ことになるのです。

うつ病の人の写真は「高い色相・低い明度・低い彩度」が特徴だそう

研究グループは、

インスタグラムに投稿された写真から、その写真に現れるうつ病患者の特有な兆候を識別するAIを開発したのですが、

 

画像解析では、

  1.  色相(色の調子 : Hue)
  2.  明度(明るさ ; Saturation)
  3.  彩度(鮮やかさ ; Value)

の3点(HSV)について分析したのです。

 

インスタグラムの投稿写真でうつ病が診断できるようになります

上の写真は論文中の写真ですが、

右のうつ病患者の写真では健常者の左の写真に比べて、

  1. 色相が高い(ブルーが多い)
  2. 彩度が低い(グレーがかっている)
  3. 明度が低い(暗い)
  4. 全体的にぼやけた写真が多い

という特徴が見られたというのです。

 

 

その他には、

  • 悲しみの表現が多く、楽しい、幸せ、親しみの要素が少ない
  • 顔の写真ではアップが少なく、正面より斜めや横からの写真が多い
  • 他の人と一緒の写真が少なく自撮りが多い
  • インスタグラムのフィルターではモノトーンにするInkwellをよく使っている

という兆候もあったそうです。

 

研究グループは、投稿写真によるうつ病の診断は早期スクリーニングにおける新しい有用な方法になるだろうと述べています。

 

あなたの投稿写真では、

  • モノトーン調
  • 自撮り

が多くありませんか?

うつ病の人では「自撮り」と「モノトーン」写真が多いのです。

 


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