老人のうつ病は認知症と見分けにくいがその違いは?

うつ病は若い人の病気と思われがちですが、

高齢者のうつ病すなわち老人性うつ病も非常に多いのです。

特に女性では40歳代から70歳代までうつ病の罹患率が非常に高いのです。

老人のうつ病の症状も他の年代でみられるうつ病と同じような症状ですが、

老人のうつ病は認知症と間違われやすいのが特徴です。

老人のうつ病を放置すれば認知症に進むことも多く、

また、

老人のうつ病では自殺率が非常に高いのです。

お年寄りの家族が認知症かな、と思ったら、老人性うつ病だったという場合も多いのです。

 

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老人でもうつ病が多い

うつ病の生涯有病率は、

  • 女性 : 10~25%
  • 男性 :  5~12%

といわれています。

すなわち、

女性では4~5人に一人が生涯でうつ病に罹患するというのです。

 

年齢別で見れば、

男性は、40歳代をピークに減少していますが、

女性では、40歳代でピークに達した後も60歳代、70歳代と、うつ病の発症は高いレベルを保っているのです。

 

うつ病は、仕事バリバリの若い人ばかりではなく、

うつ病は60歳になっても70歳代になっても罹患する病気なのです。

 

老人のうつ病の原因

うつ病の原因としては、

  1. 仕事のストレス
  2. 人間関係のトラブル
  3. 就職や進学などの環境の変化

が一般的に挙げられています。

 

老人のうつ病においても、同じような精神的や肉体的なストレスが引き金になりますが、

老人のうつ病の原因には、

  1. 家族との死別
  2. 退職
  3. 引っ越しや独居

などの環境の変化により引き起こされることが多く、

男性では妻との死別によりうつ病になる人も多いのです。

 

老人性うつ病の原因と症状

老人性うつ病においても、

基本的な症状は、

  1. おっくう感
  2. 憂うつ感
  3. 不安・焦燥感

と、若い人のうつ病の三大症状と変わりありません。

 

  1. 何もやる気がしない、、
  2. 何をやっても楽しくない、、、
  3. 気持ちが落ち込んでしまう、、

と、意欲や喜びが喪失し、思考力も低下してしまいます。

 

さらに、この精神的な症状に加えて、

  • 頭痛やめまい
  • しびれ
  • 肩こり
  • 耳鳴り
  • 吐き気
  • 食欲不振
  • 不眠

などの身体症状をともなうことが多く、

  • 内科
  • 外科
  • 整形外科

などの診療科を転々として、さまざまな検査を受けたものの、

どこも異常がありません

といわれてしまう場合が多いのです。

 


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老人性うつ病は認知症と間違われやすい

 

老人のうつ病では、

  1. 元気がなくなる
  2. 口数が少なくなる
  3. 趣味や好きだった事をしなくなる

という症状があるため、

老人性うつ病は認知症と間違われてしまうことが多いのです。

埼玉医科大学総合医療センターの深 津 亮医師は、

高齢者のうつ病では思考抑制,運動抑制のため認知症と似通った症状を呈することが知られており,pseudodementia,仮性認知症と云われている.仮性認知症と認知症の鑑別は重要である.

と指摘しています。

すなわち、

老人性うつ病は仮性認知症といわれることもあるというのです。

そして、

被害妄想,罪業・貧困妄想を発展しやすく自殺念慮から自殺企図にいたることが多いこと
が挙げられる

として、老人性うつ病では認知症との見極めが大事だと指摘しています。

詳しく読む ⇒ コチラ

 

老人性うつ病と認知症の違い

認知症や脳梗塞の後遺症では、

  • 身の回りのことへの関心がうすれる
  • 顔を洗う、着替える、などの気力がなくなる

のような症状がみられ、このような状態はアパシーといわれます。

アパシー(apathy)とはギリシャ語で無気力や無関心といった意味なのですが、

老人性うつ病とアパシーの違い

老人性うつ病の症状とアパシーは、共通している点も多いのですが、

それぞれ異なった特徴があるのです。

老人のうつ病は認知症と見分けにくいのですがその違いを知っていますか?

老人性うつ病では、

  • 不安や焦燥感が強い
  • 落ち着きがない
  • ぼんやりしている

など、認知症と似た症状を表すことも多いのですが、

このような症状はそのまま放置していると、

寝たきりにつながり、精神的にも身体的にも悪循環を招いてしまいます。

 

周囲から観察して、

  • 食欲がなくなった
  • 好きな本やテレビを観なくなった
  • 外に出なくなった
  • 笑わなくなった
  • ボンヤリしている

 

などの症状があったら、老人性うつ病を疑って専門医の受診をすすめるべきかもしれません。

 

最近、自殺者が年間3 万人を超え深刻な社会問題になっていますが、

60 歳以上の高齢者の自殺がその4 割を超えているのです。

 

内閣府による「平成26年版高齢社会白書」によれば2013年における60歳以上の自殺者数は1万1,034人にも達し、年代別では70歳代以上の自殺者が年々増加しているのです。

 

老人のうつ病では若い人に比べて自殺率が非常に高いのです。

 

  • 食欲がなくなった
  • 好きな本やテレビを観なくなった
  • 外に出なくなった
  • 笑わなくなった
  • ボンヤリしている

といった様子が見られたら精神科を受診してみる必要があるかもしれません。

 


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