マスク依存はうつ病の原因

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた医学博士の けんぞう です。

今日も科学的根拠に基づいた精神疾患関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

季節を問わずマスクをしているヒトを多く見かけます。

マスクを使用する目的は、

  1. 風邪の細菌やウイルスの感染・拡散予防
  2. 花粉やPM25などの予防
  3. 乾燥予防

のはずなのですが、

顔を隠すためにマスクを使用する

ひとが非常に増えているのです。

精神科医は、

社会との壁を作って引きこもりに陥りうつ病になる危険性もある

と警告しています。

あなたは顔を隠すための目的でマスクを使用していませんか?

要注意です。

 

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顔を隠すためのマスク依存が増えている

少し前になってしまいますが、2月10日のNHKテレビをご覧になりましたか?

自分を隠したい “マスク依存”が増えているというのです。

 

マスク依存は引きこもりになりやすくうつ病の原因になる可能性も高い

本来のマスクを使用する目的は、

  1. 風邪の細菌やウイルスの感染・拡散予防
  2. 花粉やPM25などの予防
  3. 乾燥予防

などですから、冬から春先にかけてマスクを使用する人が多いのですが、

最近では、季節を問わずマスクをしている若い人を多く見かけるようになりました。

 

インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチのDIMSDRIVEでは「マスク」についてアンケートを行い、
マスクを着用・交換するタイミング、サイズの不満、「伊達マスク」などについてまとめました。

2014年2月21日に、DIMSDRIVEモニター7,583人を対象にした、

“マスクに関するアンケート調査”

によれば、10~20代女性の4割が「“伊達マスク”も経験あり」と答えています。

マスク依存も最近増えているうつ病の大きな原因です

本来のマスクの目的から離れ、

  1. 顔を見られたくない
  2. 口臭が気になる
  3. 口元を隠したい
  4. 人と関わりたくない
  5. 話をしたくない

などの目的でマスクを使用したことがあると答えたひとは、

  1. 男性で約12%
  2. 女性で約35%

と女性に多く、

特に、

10~20代女性の4割が

「人と関わりたくない」、「話をしたくない」などの目的でマスクを使用した経験が有るというのです。

 


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マスク依存症はうつ病の原因

伊達マスクとして、ファッションの目的でマスクをする人もいるのですが、

マスクを手放せなくなってしまうマスク依存の人も多いのです。

  1. 顔が隠れている安心感できる
  2. 嫌なことをシャットアウトできる

ということから、マスク依存になってしまう人も多いのです。

 

そのようなマスク依存の背景には、

  1.  社交不安障害他人が自分をどう見ているのかが気になって過剰に緊張して顔を隠す
    人と関わりたくなく顔や表情をマスクで隠す
  2.  醜形恐怖自分の顔が醜いと信じたり、自分の口臭が激しいと思い込んで、マスクを手放せなくなる

などがあるのです。

特に多いのは、「社交不安障害」で、

マスクで自分の表情を隠して、他人との関わりを避けようとする人が増えているというのです。

 

NHKスペシャルの中でも、

  • 人の前に出ると視線を感じ、緊張してしまう
  • マスクをつけて表情を隠せば不安が消える

ということから、中学生のときからマスクを手放せなくなり、

高校の卒業写真でもマスク姿の24歳の女性が紹介されていましたが、

マスクをすると、

 人に見られてないという暗示がかかる感じがして

マスクが手放せなくなってしまったというのです。

マスク依存はうつ病の原因にもなる

NHKスペシャルの中で、

精神科医の渡辺登さんは、

マスクに安易に依存してしまうことで、

社会との壁を作ってしまいひきこもりに陥る危険性もあ

と指摘していました。

マスク依存は社会との壁を作り病になる可能性がある

 

番組の中でも、

  1. あまり人と交わりたくない
  2. 初対面とか苦手な人がいてもマスクをしていれば顔が隠れている安心

ということからマスクを使う、マスク依存が増えていることを紹介していましたが、

マスク依存になると、

  • 他人に自分の喜怒哀楽を読まれずに済む
  • 自分がどのように相手に見られているか気にしないで済む

ということから、

マスク依存を続けていると社会との壁を作ってしまいひきこもりに陥ってしまう危険性

があるというのですが、

引きこもりはうつ病の大きな原因でも症状でもあるのです

 

精神科医の片田珠美さんも、

相手との意思伝達は、
・バーバル(言語)コミュニケーション
・ノンバーバル(非言語)コミュニケーション
に大きく2つに分けられます。

表情は非常に重要なノンバーバルコミュニケーションの手段ですが、
マスクをすることは、“自分の表情を隠す”ということにほかならず、
“能面”をつけて、コミュニケーションを半分拒否するわけです。

それを続けているうちに、しだいにコミュニケーション能力が低下します

と警鐘を鳴らしています。

 


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 マスク依存から抜け出しうつ病にならない

上の、精神科医の片田珠美さんの指摘のように、

  1. コミュニケーション能力が衰えれば対人関係に自信を失う
  2. 対人関係に自信がないと他人の視線を怖く感じるようになり、
  3. 精神的な不安を隠すためマスク依存となる
  4. マスクをしないと外に出られない
  5. マスクをしないと人に会えない

という負のスパイラルに陥ってしまい、

引きこもりやうつを引き起こす可能性もあるのです。

 

NHKスペシャルの中で、精神科医の渡辺登さんは、

 ゆっくりゆっくり時間をかけて、人との温かい交流を増やしていくのがポイント

だと指摘し、

 

 少しずつ自信を高めててマスクをしないでもすむ日を増やしていく

ことが大切だとアドバイスしています。

 


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