うつ病のお薦めの自己診断サイト
最近、気持ちが落ち込む、、、元気が出ず後悔ばかりしてしまう、、、
と、感じても、心療内科や精神科の診察をうけるのは抵抗を感じます。
しかし、うつ病は早期治療が重要で、カウンセリングだけでも元気を取り戻せます。
そのまえに、自己診断サイトで今の自分の状態を診断してみましょう
うつ病の診断基準
近年のメディアには「うつ病」という言葉が頻繁にでるようになり、
うつ病の患者はここ10年で2倍になったともいわれています。
その背景には、
テレビ番組でのうつ病を取り上げる機会が多くなったことや、
2000年頃に、グラクソスミスクライン社が、抗うつ薬パキシルを販売するため軽症のうつ病を「心の風邪」というキャッチコピーで病気喧伝したことや、
発売当初はSSRI薬の適応症が「うつ病」だけだったことから「うつ病」と診断してしまう医師が増えたことよるといわれています。
病気喧伝(びょうき・けんでん)とは、
製薬会社や専門医師などが、その治療薬市場を拡大するために、
病気の診断に用いる境界を拡大したり、そのような啓発を市民に宣伝することに対する蔑称で、典型的な病気喧伝は最後に「医師に相談を」で終わるような、
例えば、AGAなどの宣伝の様なものといわれています。
なお、グラクソスミスクライン社の、心の風邪キャンペーンによりパキシルの売上げが2000年からの8年で10倍に伸びていますが、
後に日本うつ病学会は、安易な薬物療法は避けることを推奨しているのです、、、
うつ病の診断
うつ病は、精神的な病気ですが病態が進めば日常生活や社会生活にも支障をきたすようになりますが、病的であるかないかはなかなか区別がきにくいため、
本人でさえ自分が病気であることに気づきにくく、医療機関を訪れるのが遅くなる傾向にあるといわれます。
医療機関におけるうつ病の診療では、外科的や内科的な症状がないため、もっぱら、
問診が中心になり、本人の回答をうつ病の診断基準に照合しながら病的な程度を評価することに終始します。
うつ病の中には仮面うつ病といわれる、精神症状が目立たずに身体症状の異常がみられるものもありますが、それらの身体症状があっても本人はうつ病であることに気づかない場合が多いといわれます。
うつ病の初期診断では、
- どのような症状があるのか
- いつから症状が始まったか
- 症状が現れた契機があるか
などや、既往歴、家族の病歴、などの問診となります。
診断基準に基づいたうつ病の診断
うつ病の確定診断では、うつ病の診断基準が使われます。
うつ病の診断基準として国際基準が2つあります。
- DSM-5 精神疾患の分類と診断
- ICD-10 国際疾病分類
DSM-5は、アメリカ精神医学会によって出版された精神障害の診断と統計マニュアルで、精神障害の分類のための共通言語と標準的な基準を提示するマニュアルです。
ICD-10国際疾病分類は、WHO(世界保健機関)が1992年に出版したものでされたものですが、世界各国から専門家が多数参加して国際基準を策定しています。
日本の精神科や心療内科の専門医は、この2つの国際基準を参考にしながら、患者の症状に合わせ、かつこれまでの臨床経験や知識で総合的に判断し、診断を下しているのです。
DSM-5もICD-10もそれほど大きくは変わりません。
準参考までにDSM-5によるうつ病の診断基準を紹介しましょう。
DSM-5の診断基準では、
下記の9項目について、「最近の2週間の間に、感じられたか」を聞きます。
- 抑うつ気分
- 興味または喜びの著しい低下
- 食欲の増加または減少、体重の増加または減少(1か月で体重の5%以上の変化)
- 不眠または過眠
- 強い焦燥感または運動の静止
- 疲労感または気力が低下する
- 無価値感、または過剰・不適切な罪責感
- 思考力や集中力が低下する
- 死について繰り返し考える、自殺を計画するなど
そして、
- 最近2週間の間に、
- 5つ以上の項目が、ほとんど毎日感じられ、
- 社会的あるいは職業的に障害を引き起こしている
という場合には、うつ病と診断されるのです。
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お薦めのうつ病の自己診断サイト
そこで、お薦めのサイトは、
UTU-NET(うつネット)の
おすすめの自己診断サイト⇒ こころの病気のセルフチェック
です。
UTU-NET(うつネット)を運営しているのは、一般社団法人・うつ病センターで精神科医をはじめとするうつ病の専門家がうつ病の啓発活動をしています。
うつ病センターのこころの病気セルフチェックは、厚生労働省のメンタルヘルスサイトでも紹介されています。
詳しく見る ⇒ 厚生労働省のメンタルヘルスサイト
このサイトでは、約2分で、うつ病やパニック障害の可能性があるかをチェックすることができます。
シオノギ製薬の自己診断サイト
なお、製薬企業の自己診断サイトは病気喧伝の問題もあるのですが、私も製薬企業で研究開発に携わってきた人間ですので、簡単に紹介しておきましょう。
抗うつ薬「サインバルタ」を販売する塩野義製薬と日本イーライリリーのサイトですが、サインバルタは 「うつの痛み」をキャッチフレーズにしたうつ病啓発キャンペーンでちょっと問題になった薬ですね。
そんな訳で、文字だけでご紹介しますので、関心のある方は、下記のサイトを訪問してください。
塩野義の自己診断サイト ⇒ うつ病の診断・セルフチェック
この自己診断は、東邦大学方式うつ病自己評価尺度(SRQ-D)による自己診断です。
下記の18の質問に、
「いいえ」、「ときどき」、「 しばしば」 「つねに」
の4つから選んで答えるのです。
1. 体がだるく疲れやすいですか
2. 騒音が気になりますか
3. 最近気が沈んだり気が重くなることはありますか
4. 音楽を聴いて楽しいですか
5. 朝のうち特に無気力ですか
6. 議論に熱中できますか
7. くびすじや肩がこって仕方がないですか
8. 頭痛持ちですか
9. 眠れないで朝早く目覚めることがありますか
10. 事故や怪我をしやすいですか
11. 食事がすすまず味がないですか
12. テレビを見ていて楽しいですか
13. 息がつまって胸苦しくなることがありますか
14. のどの奥に物がつかえている感じがしますか
15. 自分の人生がつまらなく感じますか
16. 仕事の能率が上がらず何をするにもおっくうですか
17. 以前にも現在と似た症状がありましたか
18. 本来は仕事熱心できちょうめんですか
その結果から診断頁に進むのですが、
診断のページには、「お近くの医者は」、「お早めに受診しましょう」とあります。
ちなみに、全てに「しばしば」と回答したら、「うつの疑いがあります」との診断でした。
一人で思い悩むことが一番マイナスです
自分の今の状態を客観的に知ることが重要なのです
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