朝食を食べない運動不足のヒトはうつ病になりやすい

うつ病になるひとが増えており、世界におけるうつ病の有病率は4.4%で、20人に1人がうつ病だともいわれます。

どうしてこんなにうつ病の患者が増えているのでしょうか?

最近の研究で、

うつ病は生活習慣病だともいわれています

うつ病になる人は、

  • 肥満
  • 高脂血症
  • 糖尿病

であることも多く、食生活や運動などの生活習慣が関与しているというのです。

 

あなたは朝食をきちんと食べていますか?

 

うつ病にならないためには朝食を食べて運動不足を解消

 

国立精神・神経医療研究センター神経研究所の研究グループは、

うつ病になった人では、

  • 朝食を食べない人が多い
  • 間食や夜食を食べる人が多い

ということが明らかになったと発表しました。

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うつ病では朝食を食べない運動不足のヒトが多い

国立精神・神経医療研究センター神経研究所の研究グループは、

海外ではうつ病の予防や改善に食事や運動が効果があるという多くの研究があるが、

国内ではうつ病と食事や運動に関する大規模な調査が少い

として、

11,876人を対象にしてインターネット調査をおこない、

・うつ病の人では食生活が乱れがち

・うつ病の人では肥満が多く運動習慣も少ない

ことが分かったと発表し、

 

うつ病の予防では適切な食事や運動が重要

 

と述べています。

 

詳しく見る ⇒ 国立精神・神経医療研究センタープレスリリース

 

この研究では、

Web調査に参加した11,876人を対象にしました

  • うつ病になったことがある人 :  1,000人
  • うつ病になったことがない人 : 10,876人

 

調査項目として、

  1. 4Kテスト(心理的ストレスレベルの簡易的な検査)
  2. BMI値
  3. 朝食、間食、夜食の摂取頻度
  4. 運動の頻度と強度
  5. 飲酒の頻度

などを調べたのです。

 

なお、肥満度の判定は、

  • 体重不足 : BMI 18.5未満
  • 正常体格 : BMI 18.5~25未満
  • 過体重  : BMI 25~30未満
  • 肥満   : BMI 30以上

としています。

 


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その結果、

 

うつ病になったことがある人では、

  1.  肥満の割合が1.6倍多い
  2.  痩せすぎの人が1.3倍多い
  3.  糖尿病や高脂血症である割合が高い

 

さらに、

  1. 毎日朝食を食べる人が少ない
  2. 間食や夜食を食べる頻度が多い
  3. 運動習慣が少ない

ということも判明したというのです。

 

うつ病の改善では朝食を摂り運動をするなどの生活習慣が重要

 

研究グループは、

うつ病の治療では、

  • 抗うつ薬の服用
  • ストレスの緩和

が重要といわれてきたが、

うつ病の治療では食生活の改善や運動習慣も必要

と述べています。

 

朝食をとり運動をするなどの生活習慣の見直しでうつ病が予防できる

 

痩せの人でもうつ病が多かったことについては、

うつ病患者では、

  • ストレスによる食欲低下で痩せる人
  • ストレスによる過食で肥満する人

の両極があると考えられと述べています。

 

研究グループは、

 

うつ病の一部は生活習慣に起因する生活習慣病の一つであることが示唆されたとして、

うつ病の病状改善においては、

  1. 体重のコントロール
  2. メタボリック症候群への対処
  3. 生活習慣の改善

が重要である可能性が明らかになったと結論しています。

 

あなたは朝食をきちんと食べていますか?

うつ病の改善は生活習慣の見直しが重要なのです。

 


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