GI値が低い食事の女性はうつ病にならない

最近の研究ではうつ病は食事内容と密接な関係にあることが分かってきました。

女性は男性より約2倍もうつ病になりやすいのですが、

コロンビア大学の研究グループの、

 GIの低い食事をしている女性はうつ病になりにくい

という論文をご紹介しましょう。

 

GI値が低い食事はうつ病と糖尿病を予防する

 

あなたは、

  • GI値をご存じですか?
  • GI値の低い食事をしていますか?

うつ病が心配な女性はGI値の低い食事を摂ってて下さい。

GI値の低い食事はうつ病だけでなく糖尿病をも予防します。

 

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GI値が低い食事の女性はうつ病になりにくい

最近の研究では、

うつ病と食事は密接な関係にあることが分かってきており、

糖質制限でうつ病が治る

食事内容を変えればうつ病を予防できる

など、うつ病と食事についての情報をご紹介してきました。

 

今日は、

アメリカのコロンビア大学の研究グループの、

 GI値が低い食事をしてい女性はうつ病のリスクが低い

という論文をご紹介したいと思います。

 

High glycemic index diet as a risk factor for depression: analyses from the Women’s Health Initiative1

Conclusions: The results from this study suggest that high-GI diets could be a risk factor for depression in postmenopausal women. Randomized trials should be undertaken to examine the question of whether diets rich in low-GI foods could serve as treatments and primary preventive measures for depression in postmenopausal women.

詳しく読む ⇒ コチラ
今回の研究は、閉経後の女性の健康上の問題を予防・治療するための詳しい情報を得るために、米国国立衛生研究所(NIH)が実施した(WHI)の観察研究のデータをもとにしている。
コロンビア大学医学部の研究チームは、

アメリカの国立衛生研究所がおこなった「女性の健康イニシアティブ研究」に参加した

  • 女性(50~79歳)  : 69,954人

を対象に、

  • 食事のGI値によって5群に分け
  • うつ症状を診断

したのです。

 

その結果、

食事のGI値が最も高かった群ではGI値が最も低い群に比べてうつ病の発症リスクが22%高いことが明らかになり、

GI値の低い食事を摂っている女性はうつ病のリスクが低い

ことが判明したというのです。

また、

食事に添加される糖分の摂取量が最大の群ではうつ病の発症リスクが23%増加することも明らかになったそうです。

 

なお、

GI値の低い食事をしていた群では、全粒穀物、野菜、果物、食物繊維を多く摂取していたそうです。

 

研究グループは、

今回の研究はGI値が低い食事とうつ病発症の因果関係を解明したものでないとしながらも、

  1. GI値が高い食事はうつ病のリスク要因であることが示された
  2. GI値が低い食事をすることによってうつ病の予防や治療効果が得られる可能性がある

としています。

 


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うつ病になりにくいGI値とは

今回の研究で指標にしたGI値とは、

Glycemic Index(グリセミック・インデックス)の略で、

炭水化物が消化されてブドウ糖に変化する速さをブドウ糖と相対的に表した数値

なのです。

 

GI値が低い食事は糖尿病やうつ病になりにくい

 

すなわち、

ブドウ糖を摂取した時の血糖値上昇率を100として各食品が血糖値が上昇させるスピードを相対的に表わした数字

なのです。

ですから、

GI値が大きいほど食後の血糖値を上げる

ということなのです。

 

うつ病を予防するならGI値の低い食事に変えてください

 

GI値は食品に含まれる糖質の吸収度合いを示し食後2時間までに血液中に入る糖質の量を計ったものなのです。

 


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うつ病になりにくいGI値の低い食事

GI値が低いほど食後血糖値が上がらないことから、

糖尿病や糖尿病予備群のヒトでは、

食事のGI値を60以下にすることが望ましい

とされています。

 

GI値が低ければ低いほど血糖値の上昇が遅くインスリンの分泌も抑えられることから出来るだけGI値の低い食品を摂ることが勧められるのです。

 

どの食品がGI値60以下なのか

食品群でいえば、

  • 白米、パン、麺類はGI値が高い
  • 肉、魚、野菜はGI値が低い

と考えて間違いありません。

血糖値を上げるのは炭水化物だけだからです。

 

白米、パン、麺類でもGI値が異なり、

同じ米でもGI値が違うのです。

 

GI値が低い食事をするとうつ病のリスクが下がる

 

それは、

炭水化物 = 糖質 + 食物繊維

ということで、

食物繊維が多い玄米やライ麦パンなどの方が血糖値を上げにくいのです。

 

食事のたびにGI値一覧表を見ながら考えるのでは食事の楽しみがなくなってしまいます。

目安として

  • GI値が60以下 :  肉類、魚介類、乳製品、野菜類(イモ類を除く)
  • GI値が60以上 :  大部分の炭水化物、砂糖

として食事内容を考えれば良いでしょう。

 

 

以前に「うつ病は糖質制限で治るを読みましたか?」という記事を書きましたが、糖質制限とは炭水化物の摂取量を減らすことですから、GI値を下げるということです。

そして

食事内容を変えればうつ病を予防できる」でお知らせしたように、

  • 魚をたくさん食べる人ではストレスに対する抵抗力が高くうつ病になりにくい

ということもGI値が低い食事が良いということなのです。

 

 

 

 

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