うつ病ではなく鉄欠乏性貧血が原因かもしれない

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

精神疾患の新薬開発を行っていた私が言うのも何ですが、

最近はうつ病は生活習慣病だとも言われるように、

薬だけに頼らず食生活・運動などを含めた生活習慣の見直しも重要だとされています。

さて今日も科学的根拠に基づいたうつ病関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

うつ病と貧血の症状は非常に似ているため、よく間違われることも多いそうです。

先日、精神科で臨床をおこなっている友人と話す機会がありました。

最近、若い学生さんや就職して間もない方が、

  • 気分が落ち込みやる気が出ない
  • 学校や会社に行く気持ちになれない

ということで来院する人が多いのだそうです。

彼が言うには、その人達に共通していえるのは、

精神的な内因性のことが原因でなく栄養上の問題がある

というので、特に若い女性に多いそうなのです。

そして、第一にやることは、

フェリチン値を測定する

ということなのだそうですが、思い出していただけましたか?。

 

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貧血とうつ病の症状は似ている

フェリチン値を測定する?

このサイトをしばしば訪れてくれている方なら、あああれか!と思い出していただけるかもしれませんね。

 

フェリチンというのは、鉄を貯蔵する働きのある蛋白質です。

フェリチン値を測定する」ということは「体内にどれだけ鉄分が蓄えられているか」ということを調べることなのです。

 

心療内科を受診する若い人が増えているそうです。

その中で、若い女性にフェリチン値が非常に低い人が多いのだそうです。

 

貧血とうつ病の症状は似ている

以前、「うつ病と貧血の症状の違い」という記事を書きましたが読んでくださったでしょうか?

詳しく読む ⇒ うつ病と貧血の症状の違い

 

う貧血というのは、血液が薄くなった状態のことですが、

血液が薄くなっるのは水分が多くなるということではなく、

血液中の、

  1. ヘモグロビン濃度
  2. 赤血球数
  3. 赤血球容積率(Ht)

が減少することですが、一般にはヘモグロビン濃度が基準値を下回った場合に貧血と診断されます。

ヘモグロビンは、酸素を運ぶ働きをしてますから、血液中のヘモグロビンが少なくなると「体が酸素不足」になるのです。

 

貧血の症状は、

  1. 疲れやすい
  2. 体がだるい
  3. 立ちくらみがある
  4. めまいがする
  5. イライラする
  6. 吐き気がする
  7. 食欲がない

などですが、

 

うつ病の特徴的な症状である、

  • やる気が起きない
  • 興味が湧かない

という症状は、

貧血の、

  • だるい
  • 集中力が低下する

などの症状と似ており、

 

心療内科では貧血であるにもかかわらず抗うつ薬を処方してしまう場合が多いのだそうです。

 


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若い女性で隠れ貧血が増えている

貧血は若い女性に多いと古くからいわれている。

その理由は、

  • 月経による出血
  • 出るによる出血

などがあるからなのですが、

 

最近は、

  1. 過度なダイエット
  2. 朝食を摂らない
  3. 偏食

なども加わり、若い女性において貧血が増えているのです。

 

さらに問題なのは、

隠れ貧血

といわれる、「現時点では貧血の基準にはあてはまらないが、このままだと貧血になる可能性が高い」という状態で、

医学的には「潜在性鉄欠乏症」といわれるのですが、最近の若い女性で増えているのです。

 

隠れ貧血といわれる潜在性鉄欠乏症

日本人女性の1,000万人以上が潜在性鉄欠乏症といわれる隠れ貧血だといわれています。

 

隠れ貧血では、ヘモグロビンは正常範囲にあり健康診断時の血液検査では見逃されてしまうことも多いのだそうです。

健康診断では正常なのに、鉄分の不足により、

  1. 体がだるい
  2. 疲労感が抜けない
  3. イライラする

などの潜在性鉄欠乏症の症状が出てしまうのです。

 

潜在性鉄欠乏症は健康診断のヘモグロビン値では診断でず、体に蓄えている鉄分を調べなくて分からないのです。

そして、

「体内にどれだけ鉄分が蓄えられているか」を表すのがフェリチン値なのです。

 

心療内科の友人が言うには、フェリチン値は100ng/ml以上が望ましいが、

彼のクリニックを受診する若い女性でこの値をクリアする人はゼロだそうです。

 

そして、若い女性の不定愁訴には鉄不足が関わっているのではないかというのです。

 

「心療内科に行く前に食事を変えなさい」を購入しましたで紹介しましたように、

不定愁訴の原因のほとんどは鉄欠乏である

とする研究もあるのです。

 

詳しく読む ⇒ 心療内科に行く前に食事を変えなさいを購入しました

 

うつ・パニックは鉄不足が原因だった

先日、光文社新書から『うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった』という本が出版されました。

著者の藤川徳美氏は、

「高蛋白質・低糖質+鉄剤」療法

による食事療法よってうつ病やパニック障害を治療している精神科医です。

 

うつ病の原因は鉄欠乏性貧血かもしれません

 

日本人女性の80%は鉄不足で、

  • 気分が落ち込む
  • やる気が出ない
  • イライラ
  • 息苦しさ
  • 動悸
  • 倦怠感
  • 朝起きられない

などは鉄と蛋白質の不足に原因があるというのです。

あなたの不調は「鉄・蛋白不足」の症状かもしれない、、、、

鉄分の不足によりエネルギー代謝が維持できず、神経伝達物質やホルモンの合成も滞おりうつ病の原因にもなるというのです。

 


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