うつ病と不眠症の関係
ほとんどのうつ病患者で不眠などの睡眠のトラブルが見られます。
また、眠れないという不眠症状が続くとうつ病になってしまう可能性があることが明らかになっています。
さらに、不眠はうつ病を悪化させることも知られています。
うつ病と不眠は深い関係がありますが、
タマゴが先かニワトリが先か、のように、うつ病と不眠は密接な関係にあるのです。
うつ病と不眠との関係
不眠はうつ病でよくみられる症状のひとつで、うつ病患者の9割が不眠などの睡眠の問題を抱えていると言われています。
また、不眠が続くとうつ病が悪化してしまうこともわかっています。
不眠はうつ病の症状でもあり、うつ病を悪化させる原因でもあるのです。
さらに、アメリカの研究グループは、若い頃に不眠症状を経験した人を追跡調査したところ、うつ病に陥っていたケースが非常に多かったと報告しています。
国内の研究でも、不眠症の人は10倍もうつ病になりやすいと報告されています。
詳しく読む ⇒ 不眠症では10倍もうつ病になりやすい
したがって、うつ病で不眠の症状がある場合は、できるだけ早い段階で適切な対処をおこない、うつ病の悪化を防ぐ必要があるのです。
また、不眠が続くような場合でも、適切な処置を行わないとうつ病に陥ってしまう可能性が高いのです。
うつ病における睡眠障害の種類
うつ病の診断法である、ICD-10やDSM-5による診断基準では、
診断項目の一つに、「不眠」や「睡眠過多」が挙げられています。
不眠は、不眠症や睡眠障害とも言われますが、4つの種類に分けられます。
- 入眠障害 : なかなか寝付けない
- 中途覚醒 : 睡眠中に何回も目覚る
- 熟睡障害 : 充分寝たはずなのにまだ眠い
- 早朝覚醒 : 朝早くに目がさめる
の4つですが、
うつ病でみられる睡眠障害の多くは、
- 途中覚醒
- 早朝覚醒
が、8割で、
残りの2割は、
- 過眠症状
だそうです。
過眠症状は、日中に強い眠気を感じる睡眠障害です。
あなたの睡眠障害症状はどのタイプでしょうか?
うつ病の不眠症状はセロトニンの不足
うつ病と不眠は、それぞれ別の原因と考えがちですが、うつ病と不眠は非常に密接な関係にあるのです。
うつ病は脳内のセロトニンの減少が原因のひとつと考えられています。
また、睡眠には脳の上にある松果体という臓器から分泌されるメラトニンというホルモンが大きな役割を果たしていることはご存じだと思います。
セロトニンは体内でトリプトファンというアミノ酸から合成されますが、
セロトニンは松果体でメラトニンに変換されるのです。
メラトニンは、必須アミノ酸といわれるトリプトファンから脳内物質のセロトニンに変化、さらにメラトニンへと変換されるのです。
脳内物質であるセロトニンは日中に分泌され、太陽を浴びることによって分泌が高まるのですが、夕方になるとセロトニンの分泌は低下し、
メラトニンの分泌が高まり、メラトニンの分泌がだんだんと高くなると眠気を感じ睡眠にはいります。
うつ病では脳内のセロトニンが不足するのですが、セロトニンが不足するとメラトニンが不足してしまうのです。
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うつ病の睡眠障害に睡眠薬は好ましくない
うつ病におけるセロトニンの不足は、
- ストレス
- 不安
- 睡眠不足
などが原因となりますが、
セロトニンの不足はメラトニンの不足を引き起こし、不眠を引き起こしてしまいます。
そして、不眠は更にセロトニンの不足を引き起こして、うつ病を悪化させてしまうのです、、、。
眠ろうとしても眠れない、、、
眠れないことは辛いことです。
どうしても眠れないときには、一時的に、睡眠薬などを使用するのも有効な方法です。
しかし、
眠れないなら睡眠薬を飲めばいい、、と安易に睡眠薬に頼るのは好ましい解決法ではありません。
睡眠薬では不眠の原因を解決出来ない
抗うつ薬である、SSRIやSNRIなどの抗うつ薬では副作用として不眠が起こることもあり、
主治医に、「眠れない」と訴えると容易に睡眠薬を処方して貰うことができます。
不眠症の治療に良く処方される、ベンゾジアゼピン系睡眠薬などは、
- 眠気を引き起こす
- 眠っている時間を長くする
ことは間違いないのですが、
睡眠は時間ではなく質が重要
なのです。
昼食後のたった10分の睡眠が「凄く寝た~ぁ!」というような経験をしたことがあるでしょう?
睡眠は時間ではなく質が重要なのです。
睡眠薬を服用すれば、「朝まで目が覚めなかった、、、」といっても、質の良い睡眠をとったわけでは有りませんし、
睡眠薬では不眠の原因を解消できない
のです。
抗うつ薬の、
- NaSSA : レメロン錠
NaSSA:ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬 - 四環系抗うつ薬 : トラドン
など、
鎮静系抗うつ薬といわれる抗うつ薬は、抗うつ作用に加えて催眠作用も強いため、不眠症が強いうつ病患者に処方されることが多いようです。
また、抗精神病薬である統合失調症治療薬などもうつ病における不眠症を改善するために併用処方されることもあるのですが、
眠れない
と訴えたときに処方される薬の種類を充分に理解する必要があるのです。
睡眠薬の服用や、向精神薬の処方による不眠症の解消が悪いというわけではありません。
不眠症で辛いときにはそれらの薬を併用することも有効な方法ですが、それらの薬でうつ病に伴う不眠症は治療できないということを理解する必要があるのです。
うつ病の不眠症を解決するには
うつ病の不眠症を解決するには、
交感神経を休めることが効果的
です。
うつ病の原因には、
- ストレス
- 過労
- 不安
など、自律神経系の交感神経系の興奮が大きく関与しています。
交感神経系の興奮を治めるには、
- ジョギング
- ウォーキング
- スイミング
などの有酸素運動も良いですし、
- 入浴
- 軽いストレッチ
- 筋弛緩法(リラクゼーション)
などは、自律神経を調整し、身体の緊張を解消するので、不眠症の改善に有効なのです。
ただし、
入浴の時は、熱いお湯に入ると交感神経が興奮して逆効果になりますから38度前後のぬるめのお風呂にゆっくりと入浴することが効果的です。
リラクゼーション(筋弛緩法)も無理をせずに、8割程度の力で、5~10秒程度、力を入れ、10秒程度、ストンと脱力するという方法で行ってください。
うつ病の不眠症にはサプリメントも有効
うつ病の大きな原因はセロトニン不足です。
うつ病の治療薬であるSSRIは、セロトニン再取り込み抑制薬といわれ、セロトニンを増やす効果がある治療薬です。
しかし、
セロトニンとメラトニンをしっかり分泌させるには、
セロトニンの元である必須アミノ酸のトリプトファンが重要なカギで、
トリプトファンは体内では作れない必須アミノ酸ですから、
食べ物から取る必要がある
のです。
トリプトファンが多く含まれる食べ物は、
- 肉
- 魚
- 卵
- 乳
- 乳製品
- 大豆製品
- ナッツ類
などですから、
通常の食生活を行っていれば、トリプトファンの摂取は充分です。
しかし、
- 食生活が不規則
- 食品の摂取に偏りがある
ということであれば、サプリの使用も有効です。
このサイトでは、
- できるだけサプリメントの摂取は避け
- 通常の食生活でうつ病を解消しよう
ということをモットーにしてうつ病からの根本的離脱を目指すようにサポートしているのですが、
このサプリはお薦めしたいと思います。
マインドガード
をご存じですか?
多くの精神疾患に悩む方から支持を受けている、マインドアードです。
マインドガードは、天然材料で作られた、セロトニンの合成を促進するトリプトファンを豊富に含む製品です。
マインドガードは、
トリプトファンが多い → セロトニン作られる
ことから、
- セロトニンが作られる → うつ病が治る
- セロトニンが作られる → 不眠症が治る
という効果が期待できるのです。
このサイトは、商品販売をする目的ではなく、最新情報を提供するために運営させていただいているのですが、良さそうです。
マインドガードは良さそうなのです。
良い睡眠はうつ病を予防し、うつ病の悪化を防ぐことができます。
うつ病による不眠症で悩んでいるあなたも、試してみることをお薦めします。
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