産後うつの症状をチェックして自己診断ができます

女性は男性より2倍、うつにかかりやすいと言われています。

特に出産後はうつを発症するリスクが高く、出産後の女性の5人に1人がうつや不安障害などの精神疾患の診断基準を満たすそうです。

育児放棄や乳児虐待など悲しいニュースの背景には産後うつがあるすですが、産後うつは、本人も周りも気付かない場合が多いのです。

産後うつは早期に治療すれば回復が早いですから、

少しでも疑わしいところがないか、一番近くにいるあなたが気付いて上げてください。

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マタニティーブルーと産後うつは異なる

出産は女性にとって身体的にも精神的にも非常に大変な仕事です。

妊娠中の張り詰めた気分から無事に健康な赤ちゃんを出産し、ホットするのもつかの間、昼夜を問わない授乳や育児、そして家事と、精神的にも肉体的にも妊娠中よりももっと大変な日々を送っているのです。

産後うつ病と非常に似たマタニティブルーが有りますが、産後うつ病とマタニティブルーは全く異なったものです。

マタニティブルーとは

産後に、突然、悲しい気持ちがこみ上げ、理由もなく涙が出たり、やる気が出ずにボンヤリしたり、不安で眠れなくなったり、このような産後の情緒不安定がマタニティブルーです。

厚労省のデーターでは産後の23%でマタニティーブルーが見られたとの調査報告がありますが、最近では、出産を経験した女性の半数もの方がマタニティーブルーを経験するといわれています。

妊娠に伴って胎盤ではエストロゲンやプロゲステロンなどの多くのホルモンが作られますが、出産によりこれらのホルモンは急激に減少し、このホルモンの変化に体が対応できず、一時的に情緒不安定になると考えられています。

産後うつ病にはホルモンの影響が多い

マタニティーブルーは、出産後3日~5日の間に見られますが病気ではなく、10日~2週間で自然に解消するものですから必要以上に心配することはないのです。

 産後うつとは

産後うつは、Post-partum Depression(PPD)といわれる病気で、出産した女性の10~15%が産後うつになると言われ、うつ病の中でもよく見られるうつなのです。

産後うつは、マタニティーブルーより少し遅く、出産後2~3週間後から始まるのが普通です。10%の前後の方がマタニティーブルーから産後うつに移行すると言われており、

  • マタニティーブルーが解消しない
  • マタニティーブルーが長く続く

と思ったら、産後うつを疑う必要があります。

産後うつの原因は、マタニティーブルーと同じように分娩による急激な女性ホルモンの変化が心に影響を及ぼしているのではないかと言われていますが、明確な原因は分かっていません。

テレビや新聞で話題になる、母親の「幼児虐待」や「育児放棄」の背後には産後うつがあるとも言われており、早く見つけなければ大変なことになる可能性も有るのです。


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産後うつの自己チェック

産後うつになりやすい人のタイプNo.3は、

  1. 完璧主義のヒト
  2. 真面目で努力家
  3. 責任感が強いヒト

だそうです。

仕事でキャリアを積んできた女性が出産を機に家庭に入ると、妻として、母として、そして女性としても完璧にしなければいけないと頑張ることが多く、多少でもうまくいかないと、自分が悪いと自分を責め、産後うつになる人が多いのです。

産後うつの症状

気分が落ち込むのが一番の症状ですが、物事にうまく対処できなくなったり、いままではなんでもなくできていた家事の段取りができなくなったり、頭の中でまとまりがつかなくなり、こんな自分じゃなかったのに、、とますます自分を責めてしまうことが多いのです。

  • 気分が落ち込み何もやる気がしない
  • 物事にうまく対処でず考えがまとまらない
  • 疲れて興味や意欲がわかない
  • お化粧や洋服などに興味が湧かない

身体的な症状

食欲、性欲、睡眠欲の人間の三大欲求が低下する場合が多く、疲れているのだけど眠れない、夜中に授乳で起きてしまうと朝まで眠れなくなってしまうなどの症状が見られます。

  • 頭が重く体がだるい
  • 胃が痛い
  • 便秘や下痢をする
  • 円形脱毛症などの脱毛がある
  • 食欲がない、味がわからない
  • 疲れているが眠れない
  • 性欲がない

性格的に頑張り過ぎてしまうヒトは、育児も家事も自分独りで抱え込んでしまい、うまくいかないと自分を責めてしまいがちになるのです。

以前は、自分の両親あるいは義父母と同居していることが多く、家事や育児を分担したり、悩み事のアドバイスを得たりする機会も多かったのですが、核家族化が進むと相談する相手もなく、自分独りで思い悩んでしまうのです。

心が折れそうになったら、挫けそうになったら、「助けて!」と言える人を持つことが大事です。

産後うつの自己診断

産後うつの診断において、「エジンバラ産後うつ病質問票(Edinburgh Postnatal Depression Scale:EPDS」が国内外で広く使用されています。

これは、自己記入式の質問票で、質問は10項目からなり、最近の1週間を振り返って回答するのですが、回答は0,1,2,3点の4件法で、我国では9点以上をうつと診断しています。

  1. 笑うことができたし、物事のおもしろい面もわかった
  2. 物事を楽しみにして待った
  3. 物事がうまくいかない時、自分を不必要に責めた
  4. はっきりした理由もないのに不安になったり、心配になったりした
  5. はっきりした理由もないのに恐怖に襲われた
  6. することがたくさんあって大変だった
  7. 不幸せな気分なので、眠りにくかった
  8. 悲しくなったり、惨めになったりした
  9. 不幸せな気分だったので、泣いていた
  10. 自分の体を傷つけるという考えが浮かんできた

心配であれば試してみてください。

詳しく見る ⇒ エジンバラ産後うつ質問票

少しでも思い当たる節があれば、独りで悩まずに家族や友人に打ち明け、迷わず専門医を受診してみるべきです。

産後うつを予防する

食事内容で産後うつのリスクを低減することができます。

魚の消費量の高い国は産後うつ病の発症が低いという研究結果があり、魚を多く摂取する日本では欧米に比べると産後うつ病が少ないのです。

産後うつの原因は良く分かっていないのですが、妊娠中には胎児の成長にドコサヘキサエン酸(DHA、Docosahexaenoic acid、)がたくさん消費されるために母体はDHAが欠乏状態になり、このDHA欠乏が産後うつを誘発しているのではないかと言われています。

DHAはサバや鰯などの青魚に多く含まれます。

妊娠中や出産後には魚中心の献立にしてDHAを積極的に摂ることは産後うつのリスクを低減するのです。

産後うつ病を予防するには青魚が良い

魚はうつを防ぐ

日本医科大学の吉川栄省医師らのグループは氏らは、魚の摂取がうつ病に対するレジリエンスと関連していると報告しています。

レジリエンスとは、「逆境に直面してストレスに対処する能力」のことですが、オメガ-3不飽和脂肪酸を多く含む魚の摂取がレジリエンスを上昇させたと報告(Lipids In Health And Disease誌2015年5月26日号)しています

調査は、ある大企業で働く社員527人を対象に、

  • 魚の摂取頻度
  • うつ自己評価尺度によるうつ症状

の関連を調べたところ、

オメガ-3不飽和脂肪酸を多く含む魚の摂取頻度が高いヒトほど自己評価によるうつ症状が軽かった

と報告しています。

産後うつにならないためには、

  • 独りで悩まずに家族や友人に相談する
  • 食生活を見直して魚中心の献立にする

まず、これから始めてみて下さい。


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