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    Categories: うつ病の食事療法

うつ病に良い食べ物はブドウ

うつ病は生活習慣病だともいわれ、

うつ病には生活習慣が大きく関与していることがわかってきました。

うつ病は、

  • 食生活
  • 運動
  • 生活リズム

などの生活習慣が関与しているというのです。

うつ病と食生活についてはこのサイトでも度々取り上げてきましたが、

アメリカの研究グループは、

ブドウのポリフェノールがうつ病を改善する

という研究論文を発表しました。

そこで今回は、

ブドウはどうしてうつ病に良い食べ物なのか?

ということを説明したいと思います。

 

 

ブドウのポリフェノールがうつ状態を改善

最近、うつ病は生活習慣病だとする研究報告が多く、

  • 食生活の乱れ
  • 生活リズムの乱れ

などがうつ病に大きく関与していることは間違いなさそうです。

 

うつ状態の改善には、

  • きちんとした食生活を行う
  • 定期的に運動を行う

ことなどが大きな成果をあらわすのです。

 

 

アメリカのマウントサイナイ医科大学の研究グループは、

 

ブドウ由来のポリフェノールがうつ病の治療薬になりうる

との論文を発表しました。

 

Epigenetic modulation of inflammation and synaptic plasticity promotes resilience against stress in mice

 

詳しく読む ⇒ 原著論文

 

研究グループは、

ブドウのポリフェノールから、

  1. DHCA
  2. オエニン

という2つの物質を特定し、

2つの成分を含むポリフェノール製剤を作製したのです。

 

 

そして、

マウスにポリフェノール製剤を2週間与えたあと、

10日間に亘って強いストレスを与えたのです。

 

その結果、

ポリフェノール製剤を食べなかったマウスの60%でうつ症状が発現

したのですが、

ポリフェノール製剤を食べたマウスでは30%でしかうつ症状が発現しなかった

という結果が得られたのです。

 

研究グループは、

ブドウ・ポリフェノールのDHCAとオエニンが、

末梢神経の炎症と神経伝達の回復性を修復することにより

うつ病マウスの回復力を促進したと結論し、

 

ブドウのポリフェノールのDHCAとオエニンは、従来の抗うつ薬とは異なる、

新しいうつ病の効果的治療法になるだろうと述べています。

 


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ブドウはうつ状態を改善する食べ物

以前から、

ブドウのポリフェノールがうつ症状の改善に効果がある

ということがいわれていたのですが、

どうしてブドウのポリフェノールがうつ病に良いのかなどは不明でした。

 

今回の研究で用いられたポリフェノール製剤は、

  1. コンコード種のブドウジュース
  2. 種子エキス
  3. トランスレスベラトロール

というブドウ由来の3つのポリフェノールを組み合わせたものです。

 

ブドウのポリフェノールは、

皮や種に多く含まれ、実の部分にはあまり含まれていないのです。

ポリフェノールは、植物が太陽の紫外線から身を守るためのものですから、

外側の皮の部分に多いのです。

 

赤ワインは皮ごと醸造しますから赤ワインにはポリフェノールが多く含まれているのはご存じのことでしょう。

 

大量の飲酒はうつ状態を悪化させますが、

先日お話ししたように、

少量のワインはうつ状態を予防する働きがあるのです。

 

また、

うつ病で眠れないならチェリージュース」でご紹介したように、

 

アメリカのルイジアナ州立大学のJ研究グループは、

不眠症の治療にはタルトチェリージュースが良い

という研究論文を発表しています。

 

タルトチェリーには、

アントシアニンというポリフェノールが豊富に含まれるだけでなく、

うつ病の原因となるセロトニンを増やす働きもあるのです。

 

うつ病は生活習慣病だといわれています。

朝昼夜と3食をきちんと食べること、

そして、

ファストフードや清涼飲料水の飲み過ぎなどに注意する必要があるのです。

 


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