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    Categories: 家族のうつ病

うつ病の家族の接し方は感情表出をしないこと

うつ病の患者数は100万人を超え、

うつ病はいつ誰がなっても不思議でない現代病

だともいわれます。

そして、あなたのように

うつ病で悩む方を抱えている家族も多いのです。

うつ病の回復には周りの人たちの接し方が大きく影響します。

とりわけ一緒にいる時間が長い家族の対応はうつ病の回復に大きく影響するのです。

あなたの家庭のように、家族の誰かがうつ病になったら、どのように接すれば良いのでしょうか?

あなたはうつ病の家族にどのように接していますか?

うつ病は家族の接し方で回復が異なる

うつ病は精神的な疾患です。

風邪や消化器系の病気のように、

  • 熱がある
  • 下痢をする

というような、身体的な症状がありません。

 

  • だるい
  • やる気が出ない
  • 何もしたくない

というような、一見、なまけているように見えてしまうのです。

 

ですから、うつ病はかつては「なまけ病」と言われていたこともあるのです。

 

家族の接し方でうつ病の回復は異なる

あなたはうつ病の家族に、こんなことを言っていませんか?

  1. しっかりしろ
  2. だらだらするな
  3. やる気を出せ
  4. なまけているな

このような家族の間違った言動はうつ病の回復に大きく影響するのです。

家族の感情表出はうつ病の回復を妨げる

うつ病の家族に対して、

  1. しっかりしろ
  2. だらだらするな
  3. やる気を出せ
  4. なまけているな

というような言葉を発することを、

感情表出(Expressed Emotion:EE)

といいます。

感情表出は、

  • 家族が本人に接する際の感情表現の仕方

のことですが、

とりわけ、

  • うつ病患者に苦痛となるような家族の感情表現

が問題となるのです。

 

 

感情表出は、

具体的には、

  1. 批判
  2. 敵意
  3. 過度な気遣い

の3つです。

 

批判や敵意は、

  • 甘えてばかりいるな
  • 怠けてばかりいるな

という批判的言葉や、

  • お前のおかげで家の中はメチャクチャだ

といった敵意ある表現です。

そして、過度に気遣いすぎてしまうことも感情表出なのです。

 

最近の多くの研究では、

感情表出の多い家庭ではうつ病の再発率が4~5倍も高い

と報告されています。

 

うつ病では患者を過度のストレスから避ける環境に置くことが大切なのですが、患者にとって一番身近である「家族の存在」がストレスの原因になってしまうのです。


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家族のうつ病への接し方

あなたの感情表出も「良くなって欲しいと思う気持ちの現れ」です。

しかし、

  1. うつ病が長く続いている
  2. うつ病に対する理解が少ない
  3. あなたにばかり負担がかかっている

というような場合には、あなた自身にも大きなストレスがかかり

  • もっとしっかりしなさい!
  • やる気を出しなさい!
  • どうするつもりなの!

というような言葉を発してしまうのです。

感情表出を無くしうつ病を早く回復させるには

感情表出を避けて家族のうつ病をできるだけ早く回復させるには、

  1. うつ病について学ぶ
  2. 専門家に相談する
  3. 適度な距離を置く

ことが大事です。

うつ病を学ぶ

上に書いたように、うつ病では身体的症状がないため、周りの家族には、

怠けている

というように映ってしまい、家族はどうしてもイライラしてしまうのですが、うつ病の本人は非常に苦しんでいるのだと言うことを理解する必要があるのです。

うつ病をしっかり理解すれば、あなたのイライラや怒りもかなり和らぐはずなのです。

専門家に相談する

うつ病の患者が全て医療機関の受診を受けているわけではありません。

医者の診療を受けずに引きこもっているケースも多いのです。

このような状態が長き、家族だけで問題を抱え込んでしまえば、家族全員のストレスが溜まり、家庭内の雰囲気も最悪な状態となってしまいます。

医療機関や公的機関には多くの相談窓口があります。

アドバイスやサポートを受けることは、家族のうつ病の回復が期待できるだけでなく、あなたのストレスの解消にも役立つはずです。

適当な距離を置く

  • この子は病人だから、、
  • この人の気持ちは私にしかわからない、、

というような過干渉や過保護は逆に患者のストレスを増す要因になってしまいます。

家族は理解者として大事な存在なのですが、身近にいて接している時間が長いだけに、接し方をまちがえれば逆にストレスになりうつ病の回復を遅らせたり再発を引き起こしてしまうことになってしまいます。

 

会社や友人との人間関係と同じように「程よい距離感」が家族の間でも大事なのです。

程よい距離感を持つことは、あなたのリフレッシュにもなり、結果的に優しく接することができるのです。

 

うつ病に対する家族の接し方の基本は、

  1. 本人の言動をなるべく批判しない
  2. 本人の気持ちにできるだけ共感する
  3. 安心感を与えてあげる

ということですが、多くの場合、

気をつかいすぎてしまい

結果的に感情表出をしてしまうのです。

程よい距離感をもって温かい目で見守るということが一番大事なのです。

また、下記も合わせて参考にしてください。
うつ病改善プログラム~うつ病で苦しんでいる方のご家族やご友人へ~


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