グーグルは検索結果にうつ病自己診断表を表示

米国におけるうつ病の罹患率は世界一高いのです。

米国での生涯のうつ病の罹患率は48%と2人に1人がうつ病に罹るというのです。

グーグル社は、

グーグルでうつ病と検索すると、

  • 自己診断表
  • うつ病の症状
  • うつ病の治療法

などを表示する機能を実装したと発表しました。

うつ病をグーグルで検索すると自己診断表が表示される

グーグル社は、うつ病と診断を受けていない人も含めれば5人1人がうつ病だとみており、

うつ病の早期診断を促すことができることを期待しています。

 

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グーグル検索にうつ病の自己診断表が表示

アメリカのグーグル本社は8月23日、NAMIと共同で、

グーグルで「うつ病」と検索したときに「うつ病の問診票PHQ-9」を表示する機能を付加したと発表しました。

Learning more about clinical depression with the PHQ-9 questionnaire

We hope that by making this information available on Google, more people will become aware of depression and seek treatment to recover and improve their quality of life.For more information about depression, you can explore our website.

詳しく読む ⇒ Google Information

 

NAMI(National Alliance on Mental Illness)はアメリカの精神疾患の研究や啓蒙活動をおこなっている非営利団体です。

PHQ-9は臨床現場でうつ病の診断に用いられている自己回答式の問診票です。

 

グーグルの検索結果にうつ病の自己診断表が表示されます

 

アメリカではうつ病が多い

アメリカの国立精神保健研究所によれば、

 アメリカでは成人の9.5%がうつ病になる

といわれており、

 ほぼ10人に1人がうつ病

なのです。

 

世界のうつ病の罹病率を見ても、

少し古いデータですが、OECD Factbook 2009によれば、

アメリカのうつ病の生涯有病率は47.4%で、

 一生の間にうつ病に罹患するヒトは約2人に1人

もいるのです。

 

ちなみに、日本での障害罹病率は18.0%で5~6人に1人の割合です。

 

グーグルの検索結果にうつ病自己診断表が表示されれば早期診断に有効です

グーグル社では、

グーグルによる検索結果から、

米国では5人に1人がうつ病に苦しんでいる

と見ており、

うつ病に関する検索回数が非常に多いものの半数以上の人はうつ病の診断を受け有効な治療を受けていないのではないかと懸念しているのです。

 

そこで、うつ病と検索したときには、

うつ病の自己診断表を表示し、

この他にも、

  • うつ病に関する一般的な情報
  • うつ病の症状
  • うつ病の治療法

なども表示し、

検索者が自分のうつ症状の状態を把握するのを手助けするという目的なのです。

 


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問診票PHQ-9でうつ病の自己診断

このサービスがは米国版のグーグル検索だけで、日本でも同じサービスが提供されるかは不明です。

うつ病の治療では早期診断が有効

うつ病の治療では早期診断、早期治療が鉄則なのですが、

  • うつ病患者の大半がうつ病になるとは思っていなかった
  • うつ病の症状を感じてから受診までに6ヵ月以上もかかっている

というようなことが明らかになっています。

詳しく見る ⇒ 受診までに6ヵ月以上もかかっている

 

さらに、

うつ病の症状を経験した人が診察を受けて治療が開始されるまでには6~8年もかかっているという統計報告もあるのです。

 

あなたも今すぐにPHQ-9を利用できます

PHQ-9というのは、Patient Health Questionnaire(患者問診票)というもので、

うつ症状に関する9つの質問に答えてうつ病の診断に用いる評価シートです。

 

具体的には、

  1. 物事に対してほとんど興味がない、または楽しめない
  2. 気分が落ち込む、憂うつになる、または絶望的な気持ちになる
  3. 寝付きが悪い、途中で目がさめる、または逆に眠り過ぎる
  4. 疲れた感じがする、または気力がない
  5. あまり食欲がない、または食べ過ぎる
  6. 自分はダメな人間だ、人生の敗北者だと気に病む、または自分自身あるいは家族に申し訳がないと感じる
  7. 新聞を読む、またはテレビを見ることなどに集中することが難しい
  8. 他人が気づくぐらいに動きや話し方が遅くなる、あるいはこれと反対に、そわそわしたり、落ちつかず、ふだんよりも動き回ることがある
  9. 死んだ方がましだ、あるいは自分を何らかの方法で傷つけようと思ったことがある

という9つの質問に、

最近の2週間の間に、

  1. 全くない
  2. 数日ある
  3. 半分以上
  4. ほとんど毎日

という4段階の頻度で回答するのです。

診断してみる ⇒ ファイザー製薬

 

その他にも、うつ病の自己診断できるサイトはたくさんありますから、

気分が落ち込み何事にも興味が湧かない、、、というようなときにはチェックしてみることができます。

調べてみる ⇒ うつ病のお薦めの自己診断サイト

 

しかし、自分が落ち込んだ気分の時にはどうしてもマイナーな気持ちになり、

  • うつ病と診断されたい
  • 自分はうつに病に違いない

という気持ちが先立ってしまうのです。

 

ですから、

自己診断の時は、

 気分が良いときにも自己診断してみる

ことが必要です。

 

 

将来的には、人工知能(AI)でうつ病を診断音声でうつ病を診断も可能になりますが、

現時点では、

お薦めの自己診断サイトで紹介したような方法しかありません。

 

うつ病の治療では早期診断、早期治療が有効です。

心療内科や精神科を受診することに抵抗があるときには自己診断も有効ですが、

調子が悪いときだけでなく気分の良いときにも診断してみる

ことにより、より正確な診断結果が得られます。

 


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