亜鉛不足は味覚障害やうつ病の原因になる

7月2日の健康カプセルゲンキの時間では、

「亜鉛はスーパーミネラル」

が特集でした。

健康カプセルで亜鉛不足はうつ病のリスクが高くなる

ミネラル不足が体に及ぼす影響どを教えてくれましたが、

中でも亜鉛は味覚障害やうつ病など原因になる可能性があるというのです。

亜鉛とうつ病、、、

どんな関係があるかご存じですか?

 

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亜鉛はスーパーミネラル

7月2日の健康カプセルゲンキの時間では

スーパーミネラル「亜鉛」

がテーマでした。

 

ミネラルとは、

  1. 炭水化物(糖質)
  2. 脂質
  3. 蛋白質
  4. ビタミン
  5. ミネラル

炭水化物や蛋白質と並んで5大栄養素の中の一つです。

ミネラルはエネルギーにはなりませんが、ビタミンとともに炭水化物、脂質、タンパク質の代謝を助ける私達の体にはなくてはならない栄養素です。

さらに、ミネラルは体内で作ることができないので、食物などから摂取しなければならないのです。

 

今回特集されたのはミネラルの中でも亜鉛でした。

ミネラルといえば、

  • カルシウム → 骨
  • 鉄分 → 貧血

のようにカルシウムや鉄分を思い浮かべる人も多いと思いますが、

亜鉛はスーパーミネラルともいわれ、体のあらゆる機能にかかわる非常に重要なミネラルなのです。

 

体内では2,000種類以上もの酵素が働いて私達の健康を維持しているのですが、亜鉛はそのうちの300種類の酵素の働きに不可欠な酵素で、主に細胞の新陳代謝を助け、肌や毛髪、内臓、筋肉、脳など全身の健康を維持、さらに男性の精子の働きなどにも必要な非常に重要なミネラルなのです。

 

健康カプセルゲンキの時間では、日本人の30~40%が亜鉛不足に陥っていると放送していましたが、現代人の亜鉛不足はインスタント食品の食べ過ぎなどが原因でもあるのです。

 

亜鉛不足になると免疫力の低下、味覚障害、うつ病などが引き起こされる可能性が高いのです。

 

亜鉛不足で見られる症状

上にも書きましたが、

亜鉛は体内で働く2,000種類以上の酵素の中の300種類の酵素の働きを助けています。

そのため、亜鉛が不足すると、細胞の新陳代謝が低下します。

亜鉛は、

  1. 細胞分裂
  2. 新陳代謝
  3. 皮膚や髪の毛の健康維持
  4. 性機能の維持
  5. 味覚の維持
  6. 免疫力の維持

に関わっています。

亜鉛不足では味覚障害がおきる

亜鉛不足の症状は、

  • 肌の荒れ
  • 脱毛
  • 性機能障害
  • 貧血
  • 味覚障害
  • 精神神経症状

など、体に多くの異常が発生します。

 


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亜鉛不足は味覚障害やうつ病の原因

亜鉛不足の代表的な異常は味覚障害です。

亜鉛が欠乏すると味覚が落ち、食べ物の味が良く分からなくなるのです。

 

その原因は、

舌にある味を感じる味蕾という細胞の働きが悪くなるからです。

味蕾細胞の新陳代謝では亜鉛が大量に必要で、亜鉛不足では味蕾細胞の活性が低下して味が分からなくなるのです。

 

亜鉛不足は、

  • 無気力化
  • 記憶障害
  • 情緒不安定
  • 行動異常
  • 振戦

などの精神症状似も関与します。

亜鉛は脳の海馬という部分に多く含まれているからです。

アルツハイマー病の患者では脳内の亜鉛の量が低下しているとの報告森、脳内の亜鉛の低下は神経細胞(ニューロン)が減少するとの研究報告もあるのです。

亜鉛はGABAやドーパミンなどの神経伝達物質の放出や取り込みの調節に関与しているため、

 

亜鉛の不足はうつ症状を引き起こすともいわれています。

うつ病では、「幸せホルモン」ともいわれるセロトニンが重要な働きをしていることはご存じでしょうが、

亜鉛は体内でセロトニンを作り出すのに欠かせない補酵素なのです。

 

亜鉛が不足すると味覚症状やうつ病になる可能性があります

 

補酵素とは酵素の働きを助ける物質なのですが、亜鉛はセロトニンを作り出すために必要なミネラルなのです。

 

アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、精神分裂病、ダウン症などさまざまな精神神経疾患において脳内における亜鉛の量の低下が見られることが報告されており、

セロトニンの合成においても亜鉛は重要な働きをしており、亜鉛は脳や精神の活動において重要な働きをしているのです。

 

インスタント食品の食べすぎは亜鉛不足

亜鉛の1日の摂取推奨量は2015年度版の日本人の食事摂取基準で、

  • 成人男性:10mg
  • 成人女性:8mg

と定められています。

亜鉛を多く含む食品

亜鉛を多く含む食品は、

魚介類や海藻類(100g当り)

  • 牡蠣 : 13.2mg
  • 煮干し : 7.2mg
  • するめ : 5.4mg
  • カニ缶 : 4.7mg
  • うなぎ : 2.7mg

などですが、特に牡蠣(かき)に豊富に含まれています。

男性ならば大き目の牡蠣4個、女性ならば3個でほぼ1日に必要な亜鉛摂取量をカバー出来る計算になります。

 

肉類や卵類(100g当り)

  • ビーフジャーキー  : 8.8mg
  • 豚レバー : 6.9mg
  • 牛肩肉 : 5.0mg
  • 牛ひき肉 : 4.3mg
  • 卵  : 4.2mg

牛肉やレバー、卵黄にも亜鉛が多く含まれています。

豚レバーではレバー串1本(30g)に2mg以上の亜鉛を摂取できます。

 

しかし、、、

極端に偏った食生活をしなければ先進国で亜鉛不足になることはないといわれています。

 

食生活以外の原因で亜鉛不足になる原因は、

  • 亜鉛の吸収不良
  • 亜鉛の排泄過剰

などを起こす病気が考えられるのですが、

亜鉛の吸収不足や排泄過剰を起こす病気としては、

  • アルコール依存症
  • 慢性腎疾患
  • 糖尿病
  • 肝臓疾患
  • 膵臓疾患

などが挙げられるのです。

少し前ですが、テレビ朝日系の番組「中居正広のミになる図書館」において

松本伊代さんが、味覚障害だと打ち明けましたが、

くわしく見る ⇒ 松本伊代の味覚障害は糖尿病が原因か?

糖尿病予備群ではないかと指摘されていました。

 

その他に重要なのは、

インスタント食品の食べ過ぎ

です。

インスタント食品には「ポリリン酸」などの食品添加物が含まれているのですが、ポリリン酸には亜鉛の吸収を阻害する作用があるのです。

 

インスタント食品の摂りすぎるは亜鉛不足の原因になり、

亜鉛不足はうつ病の原因になる可能性があるのです。

 

インスタント食品はほどほどにしておいた方が良さそうです、、、。

 


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