スパークス(SPARX)でうつ病の認知行動療法が学べる

薬物療法に認知行動療法を併用すると改善度は飛躍的に上がることなどが報告され、

認知行動療法はうつ病の改善に優れた効果があることが分かっています。

しかしながら、

認知行動療法を受けられる医療施設はそれほど多くなく、

  • 通院:毎週4ヵ月間通院しなければならない
  • 費用:健康保険の適用がない

などの点で、認知行動療法を受けたくても受けられない人も多いのです。

認知行動療法は自分で実践することも可能なのですが、

SPARX(スパークス)という3Dロールプレーイングゲーム

をご存じですか?

SPARX(スパークス)は、パソコンやスマートフォンで認知行動療法を学ぶことができる3D・RPGなのです。

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認知行動療法を学べるSPARX(スパークス)とは

スパークス(SPARX)は、先進国の中では10歳代の自殺率が最も高いニュージーランドにおいて、国家プロジェクトYouth Mental Health Project の1つとしてオークランド大学の研究者グループが開発した3Dアクション ゲームです。

 

楽しく簡単に認知行動療法を学ぶことができるとして、

  • 国連後援ザ・ワールドサミットアワード2012受賞
  • ユネスコNetexplo主催国際デジタルアワード2013受賞

を受賞するなど国際的な評価も高い3D・RPG(ロールプレイング) ゲームです。

スパークス(SPARX)を使えばうつ病の認知行動療法を独りで学ぶことができます

スパークス(SPARX)という名前は、

  1. Smart(賢明に)
  2. Positive(前向に)
  3. Active(活動的に)
  4. Realistic(現実的に)
  5. X-factor thought(現実的な新しい考え方)

という頭文字をとったもので、

不安、ストレス,ゆうつな気分の人に役立つ情報を提供」し、

うつ気分を解消する手助けをするゲームソフトという意味なのです。

ゲームでは、

あなたがゲームの主人公になって、バランスの崩れた世界を冒険する設定になっており、

さまざまなキャラクターと出会って、パズルやミニゲームに挑戦し、

ネガティブ思考の敵と戦って倒したりしながら、

  • 認知行動療法
  • コミュニケーション法

を自ずと身につけることができるようにプログラムされています。

ゲームの内容は、レベル1から7まであり、1週間に1~2のレベルをこなし、認知行動療法と同じく4週間で学習することができるのです。


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SPARXの認知行動療法とは

認知行動療法は、うつ病などの精神疾患の心理療法ですが、

  • 軽症のうつ病の改善にも効果がある
  • 薬物療法との併用でも相乗的改善効果がある

として、最近注目されている療法です。

千葉大学では2016年に国立大学としては初めて、「投薬によらないうつ病の治療を目指す」として認知行動療法の外来が開設されました。

 

認知行動療法の詳細については、「認知行動療法でうつ病の70%が改善」の頁でも紹介しましたが、

 

私達にストレスが加わったときには4つの反応がみられます。

  1. 反応 : ストレスなどに対する身体の反応
  2. 認知 : ストレスなどの認知(受け止め)
  3. 感情 : ストレスなどに対する感情
  4. 行動 : ストレスなどに対してとる行動

ですが、

この4つのうち、

私達がコントロールできる反応は、

  1. 認知
  2. 行動

の2つなのです。

薬などで、「反応」や「感情」をある程度はコントロールできるのですが、

うつ病を改善したり、うつ病の再発を防いだりするには、

  • ストレスの誤った認知
  • ストレスに対する行動

を改める必要があり、それをトレーニングするのが認知行動療法なのです。

 

認知行動療法は、大きな医療機関か精神疾患を専門とするクリニックなどで受けることができます。

原則的には、毎週1回50分連続16~20回程度のカウンセリングを受ける必要があるため、

  • 期間が4~5ヵ月かかる

健康保険の適用がないために、

  • 費用が16~21万円程度かかる

のです。

 

認知行動療法に関しては多くの出版物もあり、独習プログラムも開発されており、

自分で認知行動療法を学ぶことも可能なのですが、

うつ状態の人はどうしても、ゆううつで不安定な気分やネガティブな気分の人が多いため、逆にストレスやプレッシャーになってしまい継続できない人も多いのです。

 

そこで開発されたのがスパークス(SPARX)なのです。

スパークス(SPARX)では、

  1. ゆうつな気分への対処方法
  2. 柔軟な物事の考え方
  3. リラクゼーション法
  4. コミュニケーション方法
  5. 問題の整理の仕方と対処法

などを学ぶことができるのです。


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SPARX(スパークス)を手に入れるには

スパークス(SPARX)は残念ながら無料ソフトではありません。

心理ケアのヒカリラボというところから、ダウンロードで購入出来ます。

金額は、

  • iPhone/iPad 2,160円
  • Android 2,160円

ですから、お小遣いで買える価格ですね。

詳しく見る ⇒ 心理ケアのヒカリラボ

 

心理ケアのヒカリラボは、

清水あやこ氏という、上智大学国際教養学部を卒業した後、東京大学大学院臨床心理学コース修士課程を修了し、臨床心理士の資格を持つヒトが運営する会社です。

心理ケアのヒカリラボには、ココロワークスというセクションもあり、

ココロワークスでは、うつ病に悩む人の悩みを軽減・解決することを目的として専門性の高い臨床心理士によるオンラインカウンセリングや電話カウンセリングもおこなっていますので合わせて利用してみたらいかがでしょうか。

 

 

認知行動療法は、

  • ストレスをどのように認知すべきか
  • ストレスにたいしてどう行動すべきか

をトレーニングし、うつ病を改善し再発を防ぐ心理療法です。

DVDにそって進めるプチ認知療法もあります。

DVDにそって進めるプチ認知療法

などを利用して自分で認知行動療法を学ぶことも可能ですから是非、挑戦してみてください。

 

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