サーチュイン遺伝子はストレスを抑えうつ病を予防する

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で精神疾患などの新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

今日も科学的根拠に基づいた精神疾患関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

うつ病の原因の1つはストレスだといわれています。

  • 精神的ストレス
  • 肉体的ストレス

これらが脳内のセロトニンを減少させて抑うつな気分を増長させるといわれています。

しかし、うつ病に悩む人に吉報です。

 

山口大学の研究グループはストレスに強い脳を作る蛋白質を発見したと発表しました。

将来的にうつ病の新薬が期待できまるのですが、

現在でも、身近な食べ物でもストレスに強い脳を作ることができるのです。

 

そんな食べ物とは、、、

 

Sponsored Link

 

うつ病とサーチュイン遺伝子の関係

山口大学の研究グループがストレスに強い脳をつくる蛋白質を発見しました。

この研究成果は、アメリカの科学雑誌に掲載されましたが、近い将来、うつ病の新薬が期待できます。

詳しく見る ⇒ 山口大学プレスリリース

山口大学の渡邉義文教授らの研究グループは、長寿遺伝子産物である酵素「サーチュイン」(SIRT1)が脳で活性化するとストレスを長期間受けてもうつ病になりにくくなる可能性をマウスで確認。

うつ病の原因の1つはストレスだといわれています。

人間の脳はストレスを受けても適応できるようにできているのですが、同じストレスを受けても適応できるヒトと適応できないヒトがいます。

この仕組みが解明できればうつ病を防ぐことも可能になるのですが、どうしてこのような差が出来るのかは不明でした。

うつ病にはサーチュイン遺伝子が関与している

山口大学の研究グループは、うつ病の患者ではサーチュイン遺伝子といわれる遺伝子の発現量が減少することを明らかにしていましたが、サーチュイン遺伝子発現量とうつ病との因果関係は不明でした。

今回の研究では、マウスにストレスを与えて脳内にどのような変化が起きるかを観察しました。

その結果、うつ病の行動を示したマウスでは脳内の海馬と呼ばれる部分でサーチュイン遺伝子の量が減少することが認められ、うつ病の行動を示さなかったマウスではサーチュイン遺伝子の量にも変化は見られ無かったのです。

さらに、薬剤でマウスのサーチュイン遺伝子をを活性化させるとストレスに強くなり、サーチュイン遺伝子の働きを弱くすると軽微なストレスでもうつ病に似た行動を示すことが判明したのです。

サーチュイン遺伝子はうつ病の原因と関係がある

 

山口大学の研究グループは、今後さらに研究を進めることで、

  1. ストレスを受けた脳の全容解明
  2. うつ病や不安障害の原因解明
  3. サーチュイン遺伝子を標的とした新たなうつ病の新薬開発

が出来ると述べています。


Sponsored Link

サーチューン遺伝子と病気や老化の関係

サーチュイン遺伝子は、長寿遺伝子ともいわれ、全ての人が生まれた時から持っている遺伝子です。

サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)は、普段は活動していませんが、サーチュイン遺伝子のスイッチを入れて、サーチュイン遺伝子を活性化できた人だけが、サーチュイン遺伝子の恩恵を得る事ができるといわれています。

サーチュイン遺伝子が活性化されると細胞内のミトコンドリアといわれる小器官の量が増え、様々な効果を得る事が出来るのです。

サーチュイン遺伝子の働き

サーチュイン遺伝子には様々な働きがあります。

  1. 老化を防ぐ
  2. シミやシワなど加齢に伴う変化をストップできる
  3. 老化や病気の原因となる活性酸素を除去する
  4. 細胞を修復する
  5. 脂肪を燃焼させる
  6. 動脈硬化を予防する
  7. 認知症を防ぐ
  8. 難聴を防ぐ

等々、その他にも100以上にもおよぶ老化要因を抑制する働きを持っていると言われています。

サーチュイン遺伝子は、寿命を延ばすだけでなく、病気の予防や美容維持など非常に幅広い効果を持っているのです。

サーチュイン遺伝子を活性化する方法

山口大学の研究グループは、「サーチュイン遺伝子を標的とした新たなうつ病の新薬開発」を目指していますが、現時点でもサーチュイン遺伝子を活性化する方法があります。

一番手軽な方法は、

  1. カロリー制限、糖質制限
  2. プリフェノールの摂取

です。

カロリー制限や糖質制限

サーチュイン遺伝子はカロリー制限や糖質制限で活性化するといわれており、食事量を70%程度に抑えたカロリー制限や、炭水化物の摂取量を抑えた糖質制限を行うことで活性化されることが分かっています。

昔から、「腹八分目は長寿」といわれてきたことが科学的に証明されたわけですね。

1日1食ダイエットは、文字通り食事回数を1日1回にするダイエット方法なども行われていますが、基本的には食事は1日3回にして食べ過ぎない方が健康的です。

糖質制限は、糖質である炭水化物の摂取量を減らす方法です。

  • 主食を食べない
  • 糖質ゼロ

など、炭水化物を全く食べない糖質制限を薦める方法も見られますが、日本人である私達が白米、麺類、パンを生涯食べないというようなことは現実的ではありませんから、

白米やパン、麺類の摂取量を減らし、

  1. 朝ご飯のパンを半分にする
  2. 夕食のご飯を半分にする

というような糖質制限が現実的です。

サーチュイン遺伝子を活性化する上で重要なことは、継続することです、中断するとサーチュイン遺伝子は再び眠ってしまいます。

 ポリフェノールの摂取

サーチュイン遺伝子を活性化させるのは難しいと考えられてきましたが、近年の研究で、赤ワインやぶどうの皮に含まれるレスベラトロールがサーチュイン遺伝子を活性化するということが科学的にも証明され注目を集めています。

 

レスベラトロールとは、赤ブドウの皮などに含まれるポリフェノールの一種で、

  • ぶどうの皮
  • 赤ワイン
  • ピーナッツの皮
  • イタドリ(多年草植物)

などに多く含まれています。

適量の赤ワインの飲用はがんや認知症の予防効果があるとして注目されていましすが、これはサーチュイン遺伝子を活性化する働きがあるからなのです。

食品からレスベラトロールを摂取する場合は赤ワインが最適なのですが、アルコールが苦手な方はもちろん、うつ病のヒトに毎日赤ワインを薦めることは余り好ましくありませんし、充分な量のレスベラトロールを赤ワインから摂取しようとすると、ボトルで何本も飲まなくてはなりませんから現実出来ではありません。

サーチュイン遺伝子を活性化するためにはサプリメントを利用するのが最も現実的な方法です。

ナチュレ・レスベラトロールは安全性も信頼度高くお薦めのサプリメントです。


Sponsored Link

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ